「──ってことで、お前の敬語がなってねぇから旦がオカンムリだ。まずは護衛が王を敬えってな！直々にレクチャーしてやるから俺の言った通りに繰り返せよ！」
「あんたが出来てないのにかい。めんどくせぇさー…」
「まずは日常会話からな。あ゛ー、おし。"武王様"」
「(無視かい！)……武王サマ」
「おはようございます」
「おはよーございます(さ)」
「武王様のお机」
「武王サマのオツクエ」
「武王様の椅子」
「武王サマのイス？」
「武王様がおかけになった椅子」
「武王サマがおかけになったイス」
「……っ」
「……？」
「……武王様が」
「武王サマが」
「おかけになった」
「おかけになった」
「せい」
「言わせねぇさバカ」
「え」
「言わせねぇっつってるさバカ!!」
「っち！……武王様が」
「武王サマが(舌打ちしたさこの人)」
「行かれる」
「イカれる(頭が)」
「武王様が」
「武王サマが」
「お…お行きになられる？」
「お逝きになられる封神台。大の大人が顔赤らめてんじゃねぇさ…」
「武王様がおかけになった」
「電話番号はただいま使われてねぇ。一生使わねぇさ」
「……武王様がおかけに」
「なれない。そもそも最近お立ちにならない」
「……ッ！武王様が！おたち…──！」
「はいはい、お駄賃な」
「ぶーおーうーさーまーが」
「こーろーんーだー！」
「…ただじゃ起きねぇぞ」
「毎朝起きてっけどな、持ち主は寝てんのに勝手に」
「ちくしょう！…武王様が、武王様がなぁ!!」
「はいはい、武王サマがー」
「誰より天化を愛してる！好きで好きで死にそうなぐらい愛してる!!」
「だっ…っ、！」
「好きだ！」
「…っ……知ってるさバカ…」


「……天化兄さまなにやってるの…」