「天化、天化!今日は俺の日らしいぜ!!」
「はぁ?」
「8月2日、はつの日ってな。な?」
「へぇ」
「なぁお祝いしてよ天化ちゃーん。一緒に躍りに行こうぜ〜」
「別になんもめでたくねぇさ」
「……お祝い…」
「ふぃー煙草んめぇ」
「……俺って愛されてねぇのな」
「ほんっと面倒くせぇさあーた。今更ちっせぇこと言わなくたって、毎日隣にいるっしょ。バカかい。俺っちぐらい好きなだけくれてやるさ」
「てっ…でんがあ゙ぁ゙!!!!!」
「ほい、鼻拭け王サマよ」
「…拭くからバンダナぐれ゙よ゙」
「……(マントでちーん)」
「あ、あいじでるずびっ」
「はいはい、俺っちもさ」
明くる日の文机には、こんな置き手紙。
拝啓 姫発さん
なんか気恥ずかしくてちゃんと祝えなくてごめんな。
これからも護らせてくれっと嬉しいさ。
読んだら捨てろ、アホ。
じゃーね
天化