■家に帰ると母が武将以下略ネタ
やりたいネタ集。
時系列等お察しください。
・オトンがオトンになる
「…おい」
「………」
声をかけられたような気がしたがおそらく私ではないだろうと自己完結し、片倉小十郎の横を通り過ぎようとした瞬間手首を掴まれ少し肩が跳ねた。
「……何か?」
「……いや」
振り向けば驚いたような表情の彼。どちらかと言えば私がその顔をすべきではないだろうか。問うも用件は特にないようで、疑念はあったが手を離してくれたので私は自分の部屋に戻った。
「(細すぎねえか…?)」
翌日から、朝食を無理矢理食べさせられることになる。
「…私朝食べたら吐くんですけど」
「慣れろ」
「(無茶苦茶な…)」
・甘味組フードファイト
知恵をお貸し下さいと頭を下げた真田幸村よりも、その隣にいた毛利元就に空いた口が塞がらなかった。
話をまとめよう。目の前の男曰く、世話になっている礼をしたいが、未来のことはまだよくわからない。お金も持っていないのに自分の所為で食費は嵩み、稼ごうにも手段がわからない。その旨を母に伝えたところ、母は笑顔で気にしなくていいのよと述べたそうだ。困り果てた結果辿り着いた答えが、私。
真田幸村はなんとなく、わかる。義理堅いというか熱いというか。だけど、毛利元就は?失礼だが絶っっっ対そんなこと言い出すと思えない。
「我を自分の立場も理解できぬ阿呆共と一緒にするな。自分の金子ならば好きに使って良かろう。」
自分の為だと言いつつ、本当は優しい人なのかもしれない。ちょっと好感度上がった。
まあ、それならば。誠意にはそれなりに返すタイプです。
「わかりました。稼ぐ、というのはお二人の現状難しいので、少し調べておきます。」
後日、真田幸村と毛利元就と風魔小太郎と四人で「食べ切れたら賞金○円!」系のお店を回り歩いた。
「美味!」
「悪くない」
「…風魔さん、何か食べます?」
「(ふるふる)」
「ですよねー…」
ドン引きの店内でもう一つずつ、と特大パフェを注文しそうになった二人を必死に止めた。
・忍と初日の話
「あんた達の事を信用した訳じゃない」
そんな事は言われなくてもわかっているし、出会って初日で信用できたら正直引くわ。わざわざ部屋まで言いに来てくれた猿飛佐助に対しても律儀だなあ嫌なら話しかけなきゃいいのに、としか思えない私は疲れているのか苛立っているのか。ちなみに出会って初日で何故か異様に私に懐いている風魔小太郎については考えることをやめた。
「わかってますよ」
「何かしたら殺すから」
あんたも、母親も。そう言った猿飛佐助にほんとこいつめんどくせーなと思ってしまった私は、やはり疲れと眠気がマックスな様だ。恐怖はあまり感じていない。何故なら私を庇うように風魔小太郎が対峙しているからだ。ほんと何故だよ。
「…あなた方を拾ったのは母です。正直面倒臭いので私は極力関わるつもりはありません。」
「信じられると思う?」
「信じなくて構いませんよ」
人を疑って全てを警戒して、職業柄か主を守るためか。なかなか面倒臭い生き方をする人だなあと漠然と考えていた。この人達が本当に戦国時代からやって来たのだとすると、不安や焦燥や色々と大変なのだろう。でも、同情なんかしない。
「私も、母親を殺しかけた人を信用できませんし」
「…気付いてたんだ」
「普通に生活してて首を怪我することはなかなかありませんから」
やっぱりこいつだったか。母親の首元にガーゼが貼られていたのを思い出す。
もう出ていってくれないかなあという思いをこめて風魔小太郎に視線を送ると、二人が消えた。そしてすぐに風魔小太郎だけ戻ってきた。あ、戻ってくるんだ。
・オリジナルキャラクター()の話
深い溜息をつけば友人達が心配そうに声をかけてくれた。
「名前ちゃん、大丈夫ですか?」
姫ちゃんがいつも敬語なのは過保護なご両親の教育の賜物かなあなんてぼんやりと考えながら、私は頷く。
「顔色が優れない。保健室にいこう」
ほら、と手を差し伸べてくれるさやかちゃんにときめいてしまうのは私だけではないだろう。イケメンすぎ。
「名前体調悪いの?大丈夫か?」
私達の会話が聞こえたらしく寄ってきた前田。
「前田、お手」
「え、わん」
「はー……」
「なに!?どしたの!?」
「ちょっと、名前ちゃんに何したんですか?」
「返答次第では容赦しない」
「いやいやいや!」
ごめんね、なんでもないの。ただいきなり知らない人が同居人になってストレス溜まりまくってるだけ。
「今日帰りアイス食べにいかない?」
「「「いく」」」
→そこで楽しそうにしてるとこに誰か遭遇すればいいよねって話