ネタメモ | ナノ
■はいきゅ赤葦と両片思い


烏野高校2年マネージャー
赤葦と中学がいっしょ
中学のときから両片思い
高校から親の都合で宮城に引っ越す
中学のときはマネージャーじゃない
合同合宿で再会







「あの、苗字先輩」
「なに?影山くん」
就寝前のミーティングの直後、影山くんに呼び止められた。あまり接点のない組み合わせに周りも珍しそうに傍観している。
「苗字先輩って梟谷のセッターの人と知り合いなんスか?」
そして、彼は、とんでもない爆弾を落としました。
「えっ!?」
「梟谷のセッターって…」
「赤葦くん?」
「だべ」
「え、なんでっですかっ」
「え、いや、えーと……」
知り合いといえば知り合いなのだが。なんでと聞かれるとなんというか。いやまあただの元同級生なのだが。
全員が全員期待したような目でこちらを見ないでほしい。あ、月島くん以外。
「…な、なんでそう思ったの?」
「昨日の夜二人が話してるの見たっス」
「きっ!きのう……の、ああ、えと、見てたんだ」
「すんません」
「いやいやいや全然!」
「「「(動揺しすぎ……)」」」
昨日の夜と言えば、この合同合宿で偶然にも赤葦くんに再会して、話しかけていいものかわからずなんとなく気まずくて。そんな時に赤葦くんから声をかけてくれたのだ。
「……普通に話してただけだよ?」
「それにしてはなんか雰囲気変でしたけど」
「そ、そうかな?」
「なんか手首掴まれてませんでした?」
「エッ!?いや、見間違いじゃないかな!?」
「まさか他校の生徒と揉めたとか言わないだろうな」
「違います!ちょっと呼び止められただけです!あっいや、違います!」
「つーか苗字顔赤くね」
「ノヤっさんシッ!」
いや、うん、お風呂あがりだから。お風呂あがりだからなの、だからそんな不思議そうな顔しないで、西谷と影山くんと日向くん。ありがとう田中、でももう遅い。
ほぼ全員が確実に察したであろう。微笑ましそうな先輩や先生たち、静かにキラキラしているマネージャーたち。そして、西谷も、爆弾を落とすのだ。
「あ、もしかして付き合って」
「ないから!」
「じゃあ好き」
「いい加減にしないと殴るよ」
「なんだよー応援してやろうと」
「しなくていい!」
「やっぱ好きなんじゃねえか」
「墓穴掘ってますヨ」
「月島くん黙って!」
確実に真っ赤になっている顔で影山くんと月島くんと西谷を睨む。青春だなあなんてコーチまでもニヤニヤ笑っている。なんかすいませんじゃないよ影山くんのバカ。
ああ、もう、最悪だ。








「赤葦〜どうした右手、突き指でもした?」
「いえ、別に」
「ほんとか?」
「はい」
ただ、掴んだ場所が、まだ熱い。





みたいな。影山か日向か悩んだけど多分ちょー純粋に不思議に聞いてくるのは影山かなって。この次の日の練習試合でめっちゃ赤葦くん睨まれるかニヤニヤみられてればいい。「赤葦めっちゃみられてね?」「なにしたの」「知りませんよ…」もうなんかそのうち本人たち以外全員に知られて応援されてそう。






prev next
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -