「闇色さんは、光色さんが嫌いなの?」
「あぁ、嫌いだ」
「…どうして?」
「秀吉様を殺した張本人だからだ」
「…でも、光色さんは戦いを望んでいないわ」
「家康が戦いを望んでいなくとも、家康の首を刎ねねば私の気が収まらない」
「……和解する気はないのね」
「そんなもの最初からない」
「………そう…」
「……光など、全て闇に呑まれればいいのだ」
「……市も…そう思ってた…」
「思ってた?」
「…みんなみんな…闇に食べられちゃえばいいのにって……だけど…」
「…?」
「…光は…ひかりは…やみよりも優しいのよ…」
「…貴様、何を言っている」
「…光色さんのひかりは……市の知ってるひかりだもの……」
「……」
「…光色さんは…――さまのひかりに…似ているの……」
「……ひかり、」
「…ながまささまの…ひかりに……」