刑「いいか三成、徳川を潰したくばまず落とし穴を作れ」
三「落とし穴か」
刑「そうだ。周りの地面と同化させるように土を被せ、徳川をうまく誘い込むのだ」
三「ドボンか」
刑「どちらかと言えばドシャンだな。そして落ちた徳川を上から」
三「イカ殴りか」
刑「タコ殴りだ。三成よ、これを実行するには主の技量と技が必要ぞ」
三「刑部、何か同じこと言ってないか」
刑「気のせいよ。やれ三成、主にこのミッションが遂行できるか」
三「ミッションインクレディブルか」
刑「インポッシブルだ。ではまず、落とし穴を掘ることから始めるとするか」
三「わかった」
――2時間31分後――
刑「結構掘ったな三成」
三「頑張ったぞ刑部、誉めろ」
刑「よーしよしよし偉い偉い。では次に蓋を作って周りの地面と同化させようぞ」
三「イエスボス」
刑「よい返事だ」
――1時間12分後――
刑「凄いな三成、全く落とし穴だとわからぬ」
三「なかなかだろう刑部、誉めろ」
刑「大変よくできました〜。では最後のミッションだ三成。徳川をうまく誘導させるのだ」
三「あぁ」
刑「これは主にしか出来ぬことだ。わかっておるな?」
三「わかっている」
刑「あとは勇気と希望を持て」
三「愛は持たんのか」
刑「では愛と勇気と希望とささやかな下心を持っていくのだ」
三「わかった」
刑「出来るか」
三「あぁ」
刑「大丈夫か」
三「あぁ」
刑「よし行け!」
三「ラジャッ!」
ドボン
刑「……三成」
三「……何だ」
刑「何故効果音がドボンなのだ」
三「ツッコミ所はそこか刑部」
刑「そして何故目印を作っておかない」
三「すっかり忘れていた」
刑「迂闊だな三成」
三「お茶目だと言え刑部」