「佐助えええええ!!!」
「あ、旦那」
「佐助佐助、佐助、佐助佐助佐助、さーすーけー!」
「え、何、聞こえとるよ旦那」
「佐助佐助佐助佐助佐助佐助ー!!」
「ずっと聞こえとるよ旦那」
「低燃費って何だ?」
「えー?」
「低燃費って何なんだ!」
「何急に」
「しーぶいてぃーって何だ」
「なにー?何がー?」
「しーぶいてぃーって何のことだ?」
「何のことかさっぱり」
「しー!ぶい!てぃー!」
「何?しーぶい?」
「てぃー!」
「てぃー…ばっ、バックの話してんの?」
「ちーがーう!低燃費って何だ!しーぶいてぃーって何だ!何だ何だ何だ」
「やめてやめてもうほんとやめて頭痛くなるから。俺様頭痛くなるよそんなこと言われたら」
「佐助!ばか!」
「それを言葉の暴力って言うんだよ」
「佐助は忍者だろ忍者は何でも知ってるって言った!」
「えー?」
「わからないことがあったら佐助かお館様に聞けばわかるって言った!」
「言ったーそれ?え?本当に俺様が言った言葉?」
「言った!佐助は嘘つきなのか?」
「いやいや、違うよ?ほんとつきよ?」
「ほんとつきって何だ!もう嫌だ!佐助は甲斐一番の嘘つきだ!」
「だって知らんもん、ちょ、やっぱ頭痛いそんな大きい声出されたら…」
「もうやだ!何でも知らん知らん言う!」
「ちょっと困ったな…えと、低燃費から言っていい?えっと、低燃費だろ?低燃費って…何かあの…聞いたことあるけどな…前田の風来坊が一回だけ過去に低燃費って言ったの俺様聞いたけど、」
「じゃあ何だ?」
「じゃあ京都行ってみる?京都行って風来坊に聞いてみる?」
「行く」
「一緒に聞いてみる?」
「聞く!行く!」
「えぇえ行く?」
「行く!!」
「そ、そんな騒がんといてーほんと頭痛いからー!い、行くー?やぎ乗る?やぎ乗ってみる?」
「やぎ乗ったらぺしゃんこなる!」
「そ、その声ちょっとやめてほんとに、」
「この声地声だからな佐助のばかー!」
「つんざくんだよ…つんじゃ…つんざくんだよ…」
「つんざくって何だ!」
幸村の大きな声が頭を駆け巡っている佐助は、その後も低燃費という言葉に悩まされ続けました。佐助を悩ます低燃費とは、一体何なのでしょうか。