top
main
ネコの尻尾。
【32/54】
|


82.
回り回ってクルクルと。


拍子抜けした、という表現が一番しっくり来るかもしれない。掌の携帯を見つめて、一度咥えた煙草がだらしなく開けた口から転がり落ちた。同時に片手に持ったライターが、小さな音を立てて床に落ちる。

幸村とゆかりちゃんに真実を打ち明けた翌日。起き抜けに惰性でチェックした携帯に、ゆかりちゃんからのメールを受信しているのに気が付いた。昨日の事を思い返してやや緊張気味に開いたその内容は、実に予想外のものである。


ーーーーーーーーー
差出人:笹原ゆかり
20XX.08.XX.09:03
ーーーーーーーーー
<本文>
おはよ!
突然なんだけど、
夏祭り行かない?
(^∇^)

ーーーーーーーーー


陽気な顔文字と共に綴られた内容に、一体どういうノリで返信しようかと迷う朝の9時。この娘がどういうつもりで、そんな可愛らしい誘いを私に仕掛けて来たのか真意が分からず、思考を巡らせること30分。なかなか返信出来ずにいたら、再びゆかりちゃんからメールが届く。


ーーーーーーーーー
差出人:笹原ゆかり
20XX.08.XX.09:38
ーーーーーーーーー
<本文>
んで!さっき精市くんから浴衣指定が来たんだけど、あたし持ってなくて…!これから買いに行くんだけど、杉沢ちゃん一緒に選んで〜!

ーーーーーーーーー


いや…それ、むしろ幸村に選ばせたらいいんじゃん?…と、思わず心中ではツッコミを入れる。そもそも、夏祭りなんて二人で行けばいいじゃないか。夏のカップルの一大イベントなんだから、わざわざ私なんて誘うなよ。っていうか彼氏の命令に従うなんて素直っていうか忠犬ハチ公っていうか…。

と、幾つも幾つも指摘したいところが頭に浮かぶが、何しろ昨日の今日のことだ。ゆかりちゃんに何か意図があるとしたら、そう無下には出来ないような気がして。私は返信メールを書いては消して書いては消してを繰り返す。と、その最中。また新しいメールを受信して、私は更に動揺した。


ーーーーーーーーー
差出人:柳 蓮ニ
20XX.08.XX.09:58
ーーーーーーーーー
<本文>
今日は現地に18時集合でいいな。その時間帯の降水確率10%、雨天中止だそうだが、この分だと間違いなく予定通り開催されるはずだ。

おそらく駐輪場は早いうちに埋まるだろうから、自転車はやめた方がいいだろう。まぁ、昨年と同じ場所なので皆も周知の上だとは思うが。

以下、連絡事項。

※赤也、遅刻厳禁だぞ。人混みに紛れては見つけるのが難しくなる。あと、必要ならばこのメールを高坂に回してやってくれ。

※弦一郎、姉がお前に浴衣を着せたがっている。集合前に家に寄れるか?

※杉沢、カメラを持って来てくれと皆からの要請が入っている。よろしく頼む。

以上。
ーーーーーーーーー


その宛先欄には、柳の携帯で作成されたのであろうメーリングリスト名が表示されていた。"男子テニス部R"……言っとくけど私レギュラーじゃないよ。マネージャーだし。略すならMでしょ…もしくはMGRだから。っていうか、私とゆかりちゃんがリスト入りしてて、高坂ちゃんが入ってないってどういう事。切原通す為にわざとか。柳の考えていることは何時まで経っても分かるようにならない…。

などなど。先程から携帯を握り締めたままの私は途方もなく溜息を零した。ゆかりちゃんからの誘いはどうやら"皆で"行こうという提案であったらしい。現に柳の連絡メールには有無を言わさず全員強制参加な空気を感じ取った。だとしたら……仮にもしこれで『行かない』などと言えば何を噂されるのだろうか…。体調が優れないから行かない、などと言おうものなら確実に怪しむ奴が約二名。いや…更に日を遡ればもう一名、変に勘ぐられそうな奴もいる……。

私は長く溜息を吐いた。昨日までのことをどれだけ悩んでいても日常は流れていく、自分の意思とは無関係に。それはこの世界に来た時からずっとずっと続いてきた。今も尚それは変わらない。ほんの一時、忘れかけた時もあったけどそれはただの束の間でしかなかった。

溜息を垂れ流しにしつつ、私は考え込んだ末にゆかりちゃんにメールを返した。待ち合わせの時間を一時間後に決めて、身支度をし家を出る。駅前で昨日ぶりに顔を合わせたゆかりちゃんは微妙に目を泳がせたのも一瞬、眩しいぐらいの満面の笑みを浮かべた。


「ゆ、ゆかりちゃん……あの、」

「ん?何?…あっ、ちょうどバス来たね!あれ乗ろー!」


思わず声を出すが、それを遮るかのようにしてゆかりちゃんは目下の目的地であるショッピングセンターまでの道程を説明してくれた。その姿に、私は口を紡ぐ。それからも昨日のことを話題に出す気配は無くこれまでと…私の真実を知るより以前と、何ら変わらない態度のゆかりちゃんに私は安堵と困惑という相反する感情を沸き立たせていた。そのうち、ふらりと見て回ったショッピングセンターの中に、季節柄か浴衣をズラリと店頭に並ばせた和服屋を見つけた。


「ど、どうかな…!?」

「………うん、似合うよ」


二人で暖簾を掻き分けるように陳列された浴衣の大群を一枚一枚見ていると案の定店員から声を掛けられ、ゆかりちゃんが色々と悩みに悩んだ末に見繕った数着を持って試着室に入る。簡易的に着せ付けられた浴衣姿で表に出てくる度、意見を求めるような縋るような目をするゆかりちゃんが可愛い。聞けば、最後に浴衣を着たのは7歳の時で中学に入ってからは初めてだという彼女は、どんな柄を着てもどんな色を着ても不安そうにしていた。


「どれがいいか分かんなくなっちゃったよ〜!」

「ん〜……最初に着たのが可愛かったよ、似合ってた」

「白のやつ?」

「うん。牡丹が映えて綺麗だった」

「えっ、これ?ホント?」


右腕に下げていたそれを軽く上方に上げながら、ゆかりちゃんが大きく目を開き念を押してくるので私は頷く。

赤とピンクが美しいグラデーションを織り成す牡丹の花。それらが咲き乱れるように広がった白地の浴衣が、彼女には良く似合っていた。……いつだったか友達が、この世界に来る前にいた時の女友達が言っていたのを思い出す。立海って花で表すと牡丹って感じがする、と。理由を聞けば、花言葉が王者の風格とのこと。確かに一理ある。それから、後に自ら調べて頭に引っ掛かっていた牡丹のもう一つの花言葉、『恥じらい』というワードがなんとなく今目の前ではにかむように笑うゆかりちゃんに非常に似合う気がした。

じゃあコレにする!と、言い残して再び試着室に戻って行ったゆかりちゃん。幸村に命令されたから仕方なくという割りは、楽しそうな彼女の楽しげな表情に思わず口元が綻ぶ。可愛い。好きな男の子の為に着飾ろうと一生懸命なところも、それがまるで恥ずかしいことだと感じているのかの様に態度に出すまいと取り繕うところも。


「お客様も何か合わせてみます?」


ゆかりちゃんの前で素直に笑ったなら猛抗議が来そうで、試着室の前を離れて店内をうろついていたら、背後から店員に声を掛けられた。


「これなんか良くお似合いになると思いますよ」


ゆかりちゃんが選んだ鮮やかな牡丹の花々とは対象的に、一切の色彩を排除したような深く闇に沈みそうな程の濃紺。繊細な筆使いで描かれた、足元で控えめに咲く白いユリ。


「髪の毛のお色が明るくていらっしゃるので、思いきってこのぐらい落ち着いた配色というのも潔いものですね。お客様のような年代の方だからこそ着こなせるお色味です」


そう言って店員は柔らかく笑う。そのシックな趣きは嫌いじゃない。断る間もなくそれを軽く肩口に掛けられた私は、目前の鏡に映った自分の姿に改めて絶望した。見えない。とても、ゆかりちゃんと同世代などには見えない。店員の言う通りだった。彼女のセンスは抜群で、その目に狂いはない。何も言わずとも、私に年齢相応なものを持ってきたのだから。

もし私が本当に10代の少女ならば、きっと同じ髪の色でも、もっと違う趣きや色合いの浴衣を勧められたのだろう。きっとこれを選んだ基準は髪の色だけじゃない。次いで紺色の浴衣に合わせて店員が勧めてきたのは、これまた真っ白な帯と鼈甲の留め具が上品な漆黒の帯飾り。まさに自分好みな組み合わせであった。


「……いや、私はいいです」


軽く自嘲気味に言って、それら一式を店員に返す。着れるわけない。和服など、ただでさえ人の年齢を引き上げて見せるアイテムなのに。人並みの女子として興味が無いわけではないが、皆の前でそんな姿を晒すのは躊躇われた。何より、まるっきり浮かれ気分で祭りに参加出来することは出来ないのだから、諦めるより仕方ない。

やがてゆかりちゃんが試着室から出て来ると、浴衣に付属する帯や下駄の類を物色し始めたので気持ちを切り替えて一緒に選んだ。お母さんから出資してもらったという軍資金の予算内に収まるよう、二人で携帯の電卓昨日を叩き合いながらあれやこれやと悩む。


「やっぱり帯は山吹色かなぁ…でも子供っぽくなる?」

「そんなことないよ。可愛い。ピンクの牡丹によく似合う」

「そう?……うーん、じゃあ決めた!これにする!杉沢ちゃんが言うなら間違いない」

「え〜?そんな」

「なんとなく!」


納得のいく品揃えが出来たのか、ゆかりちゃんは浮き足立った様子でお会計へと向かった。巾着まで買っていたから、今まで本当に浴衣を着る機会など無かったのだろうと思う。そんな彼女を見ていて、羨ましさはないが疎外感はある。いくら友達でいようとも、やはり同じような感覚でははしゃげないのだ。彼女に真実を知られたからというだけじゃない。いつも何かにブレーキを掛けてしまう、踏みとどまらなければならない状況が孤独感を産んだ。自分の置かれた立場を改めて思い知らされるのだ。


「無料の着付けサービスも行っていますが、いかがします?」


やがてお会計に応じていた彼女に店員が提案する。時期が時期だけにこういう店では標準のサービスなのだろう。なにより無料というのが太っ腹。よくよく見渡せば『浴衣ご購入で着付け無料!』の張り紙があちらこちらに貼ってある。…しかし。ゆかりちゃんは躊躇して何かを考え込んでいる様子だ。お得なサービスだと思うのだが何を迷っているのだろう。


「どうしたの?」

「ん〜……うちさぁ誰も着付け出来る人いなくて…だからやってもらった方がいいんだけど。でも皆と集合する前に荷物持ってここまで来て、また着替え詰めた荷物持って歩くの嫌じゃない?」


あぁ…と口から声を漏らしながらも、私はゆかりちゃんの言葉に納得。確かに大荷物を持って屋台巡りなどしたくない。


「かといって今着付けしてもらうのもなぁ…。しまった、そこまで考えて出て来なかった…」


そう言ってゆかりちゃんが口を尖らせる。ん〜、彼女には彼女にしか分からない都合というのがあるのだろう。傍目からでは何てことのない事でも気にしてしまうのが女の子という生き物。なかなか答えが出ない様子のゆかりちゃんに、彼女には聞こえないようにクスリと笑い私は口を開いた。


「……私んちでやる?」

「え?杉沢ちゃん出来るの!?」

「独学だけど、それでいいなら」


いらない荷物も置いて行けるし、炎天下の下を歩き回って掻いた汗もシャワーで流せるし、浴衣に合わせた髪型も家でなら存分に試して決められる。私のその提案に一にも二にも無くゆかりちゃんは乗った。目を輝かせる彼女が、つい頭を撫でてやりたくなるぐらい可愛い。真実を打ち明けたのが昨日の今日だというのに、何故こんなにも彼女は私に懐いてくれているのか。むしろ、何故そのことに触れないのか。それが疑問ではあるが頼られたことが素直に嬉しかった。大きな紙袋を両手にぶら下げたゆかりちゃんは、一度帰宅して改めて準備を整えてから家に来ると言い、駅前に引き返すバスの中で時間の約束をして別れた。

自宅に帰り着いてから自らの身支度を進める。と、いっても一度外出をしたので身なりは整えていたし、それ以上着飾る必要もなかった。準備といえば柳に要請されたカメラの用意ぐらいだ。歩き回るのだからあまり重たい物は嫌だな…と思いつつ、持っている中で一番小振りだという理由でいつもはテニスコートに設置していたデジタル一眼レフを取り出す。手にしたついでに何気無く電源を入れてプレビュー機能を押せば、先日の全国大会で写した皆の写真や動画が幾つも再生されて、気持ちが和むと同時に同じくらい痛みに締め付けられる。ふざけ合いながら、時に笑い、時に真剣に。そんな彼らの姿をぼんやりと眺めながら次々に観ていくと、不意に試合を写した動画に切り替わる。

そういえば夏休み明けにデータが欲しいと柳に頼まれていたのだと、決勝の試合開始前の彼の一言を思い出す。翌日にあんな衝撃的なメールを受信してしまったことにより、すっかり忘れていた。見上げた時計は午後14時を少し回ったところ。ゆかりちゃんとの約束は15時、着付けが終わったらすぐに家を出る予定だ。彼女を待つ間の時間潰しに、私はリビングを出て今では立ち入ることがとんと少なくなった洋間へと入る。

幾つもの機材を繋ぎ合わせて所狭しと並べ立てた圧迫感漂う小部屋の隅で、私はPCと向き合った。カメラからデータを吸い上げるのに約10分。何も考えずに勝手に動いた指はいつしか無意識にとある試合の場面を選択する。液晶画面いっぱいに映し出されたそれに、胸が締め付けられた。白と黒だけの世界ではない、BGM音も解説も台詞すらもない。派手な演出も効果音もない無音の空気の中、ただただ無心でボールを追い掛けているかのような仁王雅治がいた。ひたすらに汗を流して不二周助と対峙し、負けたくないという気持ちを全面に押し出して。いつものポーカーフェイスはそのままながら、動作の一つ一つに懸命さが滲み出ていて。私にはもう仁王雅治は白石にも手塚にも見えない。仁王雅治は仁王雅治にしか見えない。そんな画面の中の彼を見つめて涙ぐめる程には、私は仁王雅治が好きであるらしい。おかげ様でやろうとしていた作業の半分も進まないうちに、やがてインターフォンが鳴る。ゆかりちゃんの到着だ。


「見た目によらずグラマーだね、ゆかりちゃん」

「デブッてるだけだよ〜!色んなとこに肉ついてるだけ!」

「そう?…だって補正下着足りないよ、ウエストだけ細くてアンバランス。タオル巻く?……まさか、脱だりしないよね?」

「脱っ…!?あああ当たり前じゃん…!!」


軽い冗談のつもりで言えば、ゆかりちゃんが途端に顔を赤らめる。声に出して笑いながら脱衣所から持って来たタオルで簡易的に体型補正をしてやり、腰紐を締める。見頃の縫い目とおはしょりを整えつつ仮帯を付ければ、あっという間に浴衣美少女の出来上がりだ。


「はい、後ろ向いて」


あとは帯を締めるだけ。申し訳ないが素人仕事なので簡易的な結び方しか出来ないと告げると、問題ないよと、笑顔を返してくれるゆかりちゃん。せめて着崩れだけはしないようにと、丹念に締め具合を確認しながら丁寧に巻いていく。


「可愛いね、やっぱこの色にして正解だよ」

「ホントに?良かったー!買ったあとも、やっぱ別のが良かったかなぁ〜とか迷っちゃって…!」

「ははッ、そういうもんだよね買い物って……おいで、髪もまとめてあげる」

「ホント?やったぁー!」


鏡の前に立たせるのは頭も完成させてからにしようと決めていた。肩下まである長い髪をどうアレンジしようかと考えながらテーブル前に座らせる。浴衣だからなのか自然と正座する形になってしまい、足痺れそう〜と喚くゆかりちゃん。しかし着て早々に乱れるのも嫌なのだろう、5分経っても10分経っても足を崩そうとはしなかった。背筋も良く伸びてその所作の数々が幾分いつもの彼女よりお姉さんに感じさせた。やはり和服は女性を美しく見せるのだな。


「………なんか、杉沢ちゃんお母さんみたい」


上向いて、下向いて、顎引いて…などと声を掛けながら滑らかな黒髪を結い上げていると、ポツリとゆかりちゃんが漏らす。チラリと目線だけを背後に向けるゆかりちゃんと目が合い、私は苦笑した。


「ねぇ、丸井くんのお母さんていくつ?」

「えっ?えーっと、確か…35歳だったかな…?」

「若いね〜!どうりであんな中学生産んだようには見えない訳だ」

「それがどうしたの?」

「ん〜……私、皆より丸井くんのお母さんとの方が年近いみたい」


質問の意図が分からずにきょとんとした顔をしていたゆかりちゃんだが、私の言葉に顔を強張らせた。言ってはいけないことを口にしてしまったのかと、目を泳がせて慌てて目を前方に戻した彼女に胸が痛んだ。


「……あたし口が軽いっていつも怒られるの」


そして沈んだ声色で呟くように言ったゆかりちゃん。確かにそんなような発言を仁王や幸村から聞いたかもしれない。私としては彼女の言動が軽いなどとは別段気にしていなかったのだが……あぁ、いや、私と仁王を捕まえて金銀コンビなどと言い始めたのは彼女だったか…。なんにせよ、周囲から頻繁に指摘されることによりコンプレックスになってしまったのか。


「気にしなくていいよ、ゆかりちゃんは知ってしまったんだし。変に気を遣わなくていいから。いつもみたいに素直でいてよ。私のことも思ったまんま口にして大丈夫だから」


彼女の性格がどうであれ、少なくなくとも昨日のことで気を遣わせているのは私の責任。そんな顔をさせてしまったのは私。それでも普段と変わらぬ態度で接してくれようとした、今日のゆかりちゃんの行動全てが嬉しかった。


「あの、あのね……!」


そんな気持ちを込めた言葉を、彼女はどう受け取ったのか。自らの頭を傾け目を合わせて微笑んだら、予想外に真剣な声が返って来た。何事かと目を見張るほどの勢いで目を見開いたゆかりちゃんの次の言葉に、私は絶句することとなった。


「あたしこんなんだから……きっと上手に嘘が付けない性格だから、いつかボロが出ちゃう…!だから先に言っちゃう…!あのね、昨日杉沢ちゃんちを出た後に雅治の家に行ったの、二人で。それで、あの、精市くんが、あの、雅治に、全部バラしちゃったんだよ…!」


next…

【32/54】
|
ページ:


top
main
ネコの尻尾。
- ナノ -