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「あぁんおわんないよぉ」
「もっと計画的にすればいいッショ」
「やってたもん…やらなかった日があっただけで…」
「やらなかった日の方が多い……」
「裕介くんは終わったの?!」
「当然」
「えぇ〜手伝って〜!」
「自分でやってこそ宿題ッショ。さぁやったやった」

ひんひん泣き言を言いながらシャーペンをがしがし動かすのを眺めながら雑誌をめくる。
何もリビングでやらなくたっていいのに。

「……ココわかんない」
「うん?」
「これどうしたらいいの」
「貸してみ」
「あ、ついでにココとココと…」
「……代筆させようったってそうはいかないからな」
「ち、ちがうもん!本当にわかんないんだもん!」
「教科書出しな」
「うぅ」
「ここの公式に当てはめればすぐできるッショ。ほら、ここもこれ。手を動かす」
「もうやだぁ」
「………終わったら駅前のかき氷屋、連れてやるから」
「本当?!」
「さっさとしないと日が暮れるッショ」

俺の妹様は鼻先にニンジンをぶら下げないと走れないようだ。
頑張っているんだからまぁ、冷たいアイスティーを淹れてやるぐらいはしてもいいだろう。
はてさて、かき氷にありつけるのだろうか。


宿題/巻島












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