12/10/24 (02:39)
気付けば走っていたんだ、わたし。
多分、追いかけられてた。
なんていうか…ザワザワして落ち着かなかったの。体が。
立ち止まっちゃいけない、捕まっちゃいけないって、思い出してみると、そんなことを考えてたのかもね。
怖かった…っていうのかな?

次に気が付いた時には、家の中で寝てたんだよ。君の家かな。
白い布でぐるぐる巻きにされててさ…邪魔だから解いちゃったけどね。
――ああ、包帯っていうんだ。

そんなに怪我してたんだ…知らなかった。
不思議だね、治っちゃったみたいだね。
他人事みたい? だって、知らないんだもの。何にも。

そういえば、何に追われてたんだろう。わたし。

*****

フィオのプロローグ的な。
『君』はレグナ。



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