別冊ネタ帳。

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お兄ちゃんと彼ら2(DIO)


「あーやだもうこんな館出ていきたい。早く死なないかなあDIO」
「配下の癖に無駄に口が大きいじゃあないか、名無男よ…」
「うわっ、出たな全身真っ黄色の変態吸血鬼!いきなり背後に立つな!世界の無駄遣いだ!」
「貴様が主人の悪口を言うからだろう?」
「オレはテメーのことを主人だなんて思ったことは一度もねぇよ」
「まあ、そうだろうな。わたしも貴様に信頼されてるとは思っていない」
「よくもうちの可愛い名無子をたぶらかしてくれたな」
「フン、わたしたちはお互いに愛し合っているのだと何度言えば分かるんだ」
「うるさいうるさいうるさい!!そんなの嘘だ!!」
「信じないならそれでいい。しかし、ならば何故貴様はすぐにわたしを殺そうとしない?」
「…は?」
「わたしが憎いなら殺せばいいだろう?わたしが消えれば、貴様は大嫌いな吸血鬼に仕える必要もなくなるし、名無子を連れて日本にも帰れるじゃあないか。なのに何故殺さない?」
「…それ、は…」
「力が及ばないからか?殺せば名無子が悲しむからか?」
「………。」
「…それとも、貴様もわたしに『たぶらかされた』から…か?」
「…っ、はぁ!?」
「まぁ、今はまだ違うにしても、貴様もこのDIOに身も心も捧げたくなるよう、教え込んでやる。…じっくりと、な?」
「ふ…、ふっざけんなァこの変態!社会の窓全開野郎!爆発しろ!」
「ククッ、つくづく興味深いな、貴様ら兄妹は」




お前なんか大っ嫌いだ!




「DIO様、最近お兄ちゃんのことばっかり…」
「そう拗ねるな名無子。二人まとめて愛してやるから安心しろ」


―――――――


両刀使いDIO様。
反抗的でなつかない兄も従順で素直な妹も可愛くてたまらない。

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