「よく来たね。僕を納得させるだけの理由は思いついたかい?」
保護者でもないこいつが何をおっしゃっているのかよく分からないが、娘を守る父親的立ち位置のこいつを倒さない限り、小生の所へは秀吉は来てはくれないらしい。
「お前さんのような賢人を納得させるような理由なんぞ小生は持ち合わせてはおらんさ」
「では、秀吉は君には」
「だがな、小生は誰よりも秀吉を思ってる。諦めの悪さなら暗い穴倉で磨いてきたからお前さんとの我慢比べになら勝ってやるさ」
にやりと笑う小生に半兵衛が驚いた顔をする。
美人の表情は崩しても絵になるねぇ。
「黒田君、君は…。……ここは、大人しく引いておいた方が得策なのかな」
父親撃破。思わずガッツポーズをとると、こちらは見慣れた呆れ顔。
その横顔を通りすぎて、待ち望んだ背中へダイブする。
「迎えに来たぞ、秀吉!」
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悠李さんとお泊り会した際に無茶ぶりで「官秀くれ!!」と叫んだら、即興でこの素敵小説が返ってきました。
なんで即興でこんな素敵な文章が書けるんでしょうね?神なんですかね?
リアルタイムでもニヤニヤと気持ち悪い反応してしまいましたが、見返しながらコメント打ち込んでる今でもニヤニヤを抑えるのに必死になってます。
この後の展開を妄想するだけでもご飯三杯はいけます、ごちそうさまです(真顔)
突然の申し出にも関わらず、素敵な官秀ありがとうございました!