2011/4/18 小ネタ(さこ乱♀)



・小ネタ(会話文)です
・もしも左近と乱太郎が幼なじみだったら
・現代パラレル、乱ちゃんが女の子です


「失礼しまーす。あ、能勢先輩こんにちはー」
「よお、乱太郎。どうかしたのか…じゃないな、左近か?」
「はい。いますか?」
「ちょっと待ってろ。おい左近ー、乱太郎が来てるぞー」
「えっ」
「どうした?何か用か?」
「左近ちゃん、あのね…って痛い!なんで殴るのー!?」
「その呼び方、学校ではやめろっつっただろ!」
「え?ああ、さこちゃんの方が良かった?」
「おーまーえーなー」
「ごめん、ごめんなさい、冗談だよう!頭わしわしするのやめてー」
「ったく…で?用は?委員会の話か?」
「ううん。あのね、今日父ちゃんも母ちゃんも遅いから、左近ちゃ…左近先輩のお宅にお邪魔させてもらいたくて」
「ああ、それならお前の母ちゃんから聞いてる。部活終わったら迎えに行くから、陸上部の部室の前で待ってろ」
「え、でもテニス部から陸上部の部室まで遠いよ?私が…」
「いいから。待ってろ」
「はあい」


「……」
「あれきっと牽制の意味を込めて迎えに行くってことだよね?」
「お、四郎兵衛」
「あ、久作、英和辞典貸してくれない?忘れてきちゃったんだ」
「ああ、…ほれ」
「ありがとう。…でもさあ、あの二人ってまだ付き合ってないんでしょう?」
「らしいな。左近に聞いたら全力で否定された。…ちょっと涙目で」
「乱ちゃん鈍いもんねえ。ただの幼なじみとしか思ってなさそう」
「左近の方は分かりやすいけどな…なんだよあの顔、頬が緩むのを必死に耐えてるとしか思えない」
「でも…まだまだ、勝負はこれからってことだよね」
「そうだな、左近の奴が幼なじみの範囲でじたばたしてる間にポイント稼いでいくか」
「…僕、負けないよ?左近にも久作にも…他の先輩や後輩にも」
「上等、俺も負けるつもりはない」
「お、俺だって!」
「あ、やっと解凍したか三郎次。涙拭いとけよ鬱陶しいから」
「仲良しな二人を見て固まるくらいなら乱ちゃんに意地悪しなきゃいいのに」
「思春期なんだろ」


_ _ _ _ _

 学校では左近ちゃんと呼ぶな、ということはつまり家でなら良いということか左近。

 左近をテニス部員、乱ちゃんを陸上部員にしているのですが、こういうの考えるの大好きです。他も色々考えているのですが、伊作もテニス部員かなあと。中の人的な意味で←

 久作の「乱太郎が来てるぞー」の次の「えっ」は三郎次です。彼はそこから最後の「お、俺だって!」まで固まり続けていました。




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