2013/8/6 小ネタ(一ろ→乱♀)



・小ネタ(会話文のみ)です
・女体化、現代パラレル、年齢逆転、成長注意
・猥談のような下ネタのような話ではありません。だってろ組は男前だからね!(個人的イメージ)
・個人的な好みで平太を贔屓気味です
・以前書いた「乱太郎先輩の好きなところを語り合う生徒たち」のネタです
・今回は一年ろ組!




 高等部3年2組の皆さんが乱太郎の好きなところについて話し合うようです。


「っ!?……ね、ねえ、今の叫び声、なんだろう……」
「隣の教室……1組じゃない?多分伝七と左吉だよ」
「何があったんだ……」
「二人がまた純情発動させていたたまれなくなったんだと思うー。さっき乱ちゃんがって聞こえたし」
「さすが伏木蔵……乱太郎が関わると耳が早いね……」
「褒めてくれてありがとう、孫次郎」
「でもあの二人、ほんとに損してるよね……もっと素直になったらいいのに……」
「本当に。素直になればきっと乱太郎から笑顔向けてもらえるのに……」
「うーん……僕は今のままでいいと思うけどな……」
「孫次郎、どうして?」
「よく考えてみなよ怪士丸。僕たちはみんな乱太郎のことが好きじゃない」
「うん」
「やっぱり、ライバルは少ない方がいいと思うんだ。あの二人、見た目はいいからさ、性格矯正したらすごいライバルになる気がするんだよね……」
「そっか、孫次郎はそう思ってるのか……」
「平太は違うの?」
「俺は、あの二人が乱太郎を怒らせたり、悲しませたりするのを見てるのが辛いから……優しくしてあげてほしいと思う」
「平太は優しいなあ……僕は乱ちゃんをいじめる奴は許せないから保健室にご招待したいと思うー」
「……学校でサスペンスはまずいと思うよ?」
「大丈夫ー、ちょっとしたスリルくらいで済ませるから」
「……ちょっとで済ませようね、本当にね……」
「分かってるよー。それに、多分僕の出番はそんなにないんじゃないかなあ?保健委員と3組が大体制裁加えてくれるから」
「ああ……うん……川西と三反田は特によく…………は、働いてるよね……」
「うんうん。伊作もよくやってくれてるよ」
「うん……知ってる……うちの留三郎から話はよく聞くし……」
「うちの子たちで手が届かないところは3組がサポートしてくれてるしねえ。特に金吾と庄左ヱ門、伊助には助けてもらってるよー」
「特に問題のある奴のとこの委員長……か……」
「七松はまだかわいいけどねえ。乱太郎先輩のおっぱい触りたいとか言うだけだし」
「七松……」
「素直にも程があるだろ……」
「でも中2の二人はアウトだね。完全にアウトだよ」
「伏木蔵、怖い……目が怖いから……」
「もうあの二人はおいでませ保健室コースでいいんじゃないかな…?」
「保健室をサスペンスの現場にしないで……お願いだから……」
「それは半分冗談としてー」
「半分本気なのか」
「ねえ、三人は乱ちゃんのどこが好きー?」
「……」
「……」
「……」
「あれ?どうしたの三人とも顔真っ青にして」
「……さっきの話の流れを思い返したら」
「……迂闊なことは言えないなと」
「……必死に言葉を選んでるんだ」
「えー?僕三人のこと信じてるから、何を言われても気にしないよ?……乱ちゃん泣かせたら承知しないけど」
「伏木蔵今小声で何を…!?」
「ほら、いいからいいから。あ、ちなみに僕はね、乱ちゃんの魂が好きだな」
「……せ、性格ってことだよね?」
「も、もしくは人となりってことだよな…?」
「ふふふ……まあ、そういうことにしておくよー。はい、じゃあ孫次郎は乱ちゃんのどこが好き?」
「ぼ、僕?僕は……乱太郎の、ちょっとした仕草が可愛くて、好きだと、思う」
「仕草?たとえば?」
「えっと……勉強するとき、分からない問題で眉間にきゅっと小さな皺を寄せたり、考えごとするときに唇に指をあてたり……そういうのが」
「うん、乱ちゃんは何しててもかわいいよねー。孫次郎、良く見てる。合格」
「何が…!?」
「いいからいいからー。次、怪士丸」
「ヒッ……あ、ぼ、僕は……保健室の表の朝顔に水をやってる乱太郎が……好きだなって……」
「見てたんだ」
「た、たまたまだよ…!?それが楽しそうで、綺麗になあれって話し掛けてるのも、可愛くて……」
「うんうん、乱ちゃんは天使だからね。植物にも優しいんだよね。怪士丸、合格」
「だから何が…!?」
「というわけで……はい、最後は平太だよ」
「あ……えっと…………」
「……平太?」
「…………参った」
「え?」
「……何度考えても、乱太郎の全部が好きって答え以外思いつかない」
「……へ?」
「優しいところも、ちょっと頑固なところも、感動するとすぐ泣いちゃうところも、不運なところも……もちろん、笑顔も、真面目な横顔も、乱太郎のすべてが愛しい。いいところもまだ足りない部分も弱点も、引っくるめて乱太郎だから、……悪い、上手くは言えないけど」
「…………」
「……伏木蔵?」
「伏木蔵、どうしたの?」
「……った」
「え?」
「参ったのはこっちだよ……平太」
「参ったって……」
「うん、でも僕も負けないよー?乱ちゃんを思う気持ちは絶対負けないからね?」
「えっと……よく分からないけど、分かった」
「さて……じゃあ僕行くところがあるからー」
「え?どこ行くの?」
「中等部」
「……………………ほどほどにな」




_ _ _ _ _

 この後、伏木蔵さんは中等部へ赴き、のちに恐怖の大王降臨と呼ばれるあれそれをなさるわけですが、怖いのでそれは書きません←
 このシリーズは平太乱♀で終わらせたいと考えていたそのあれこれがあちこちに……

 さて次はトリである一年は組ー!






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