2011/8/9 小ネタ(三年→乱)



・小ネタ(会話文のみ)です
・三年生と乱ちゃん
・黒々しい数馬がいます
・現代パラレル注意




 三年生の皆さんが乱ちゃんの夏休みの宿題を手伝おうとしているようです

「夏休みも既に二週間が経過した!残りの夏休みを楽しむためにもさっさと乱太郎の宿題を終わらせるぞー!」
「…左門、その意見には賛成なんだがお前自分の宿題は?終わったのか?」
「任せろ孫兵!七月中に終わらせた!あとは農業体験だけだ!」
「…それをまず最初に終わらせるべきだったと思うのは俺だけか?」
「任せろ藤内、僕も同じ意見だ…」
「まあそれは(面倒だから)置いといて。乱太郎、あと何が残ってる?」
「数馬今小声で何を!?」
「えっと、計算ドリルと、夏休みの友と、自由研究です。あと朝顔の観察日記があります」
「よし、じゃあ面倒な自由研究からやってしまおう」
「乱太郎、ネタ考えてあるか?」
「うー、実は何も考えてなくて…」
「ならば!乱太郎、僕がお勧めするものを自由研究にしないか!?」
「い、伊賀崎先輩…?」
「うわ、嫌な予感しかしねえ…」
「僕が勧めるのは題して『ジュンコ育成計画』!」
「平たく言えば観察日記だよなあ」
「育成計画て」
「却下」
「うわー出たよ、数馬の爽やかな笑顔」
「やめとけ三之助、構うと噛み付かれるぞ」
「何故だ!何故却下なんだ!」
「え、わざわざ説明しろって?めんどく…仕方ないなあ……その1、ジュンコ育成計画はお前の自由研究でもあるから。その2、ゆえに二人きりで仲良く観察しようとする下心が見え透いているから。その3、万が一乱太郎が噛まれでもしたら大変だから。その4、とりあえず僕が気に入らない」
「数馬様ご降臨!?」
「でも良いぞもっとやれ!」
「え、えっと…」
「乱太郎、気にしなくて良いから…」
「は、はい、浦風先輩」
「よし、ならば俺と三之助と一緒に農業体験にしよう!」
「お、それ良いなー」
「いやいやいやそれこそ却下だ阿呆!」
「そうだそうだ!お前らに任せたら乱太郎も迷子になるだろう!宿題を終わらせるどころの話じゃなくなるじゃないか」
「えー。迷ってるのはお前らの方だろ?」
「そうだ!俺たちは迷ってない!それに乱太郎の家は農家だしな!乱太郎は家の手伝いもできて宿題も終わらせられて一石二鳥だろう!」
「却下」
「また出た数馬様スマイル」
「何故だ数馬!」
「乱太郎のご両親にご挨拶しようという下心が見え見えだから」
「お前は乱太郎の親か!」
「何か文句でも?」
「すみませんありません」
「怖い数馬怖い」
「あの自由人二人をああもあっさり沈めるとは…」
「さすがは数馬だな…」
「…胃が痛い」
「浦風先輩しっかり!」
「…どうでも良いけどこのしょうもねえ時間に宿題進めた方が建設的だと思うのは俺だけか?俺だけなのか?」



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 続く。←



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