2011/6/8 小ネタ(現代パラレル)



・小ネタです
・女体化、現代パラレル、成長注意
・仙蔵・伊作(双子)と乱ちゃんが兄妹


@大川学園中等部校門前

「あっ、乱さん!こんにちは」
「カメちゃん、久しぶりだねえ。こんにちはー」
「いつも兄がお世話になっております」
「とんでもない、こっちこそいつも助けてもらってるもの。今日はどうかしたの?」
「はい、今日は兄の迎えに上がりました。茶道のお稽古の日ですので」
「あ、そっかそっか。大変だねえ」
「ふふ、私は楽しいので苦にはならないのですが、兄は正座が苦手なので」
「…いつも思うんだけど、カメちゃんてほんと、できた小学生だよねえ…」
「そうでしょうか?普通だと思いますけれど…ああ、でもあえて言うなら兄のせいかもしれません」
「しんべヱの?」
「はい。お兄さまったらのんびりしていて、見ていられないのです。私がやらなくてはと」
「あはは、そうだねえ。しんべヱは確かにのんびりしてるところあるもんねえ。思わず手を出したくなる気持ち、分かるかも」
「はい。…ですから私、乱さんのお兄さま方が羨ましいです」
「え、うちのお兄ちゃんたちが?」
「ええ。どちらのお兄さまもスタイリッシュでいらして、物腰も丁寧で、考えもしっかりしていらして」
「そ、そうなのかなあ…あんまり深く考えたことなかったんだけど…」
「私、兄がご迷惑ばかりかけていると耳にしまして、仙蔵さんのところへご挨拶にいったことがあるのですが、さわやかに笑って許してくださいました」
「そういえば、『福富にあんなできた妹がいるとは…驚きだ…』とか言ってたなあ…」
「伊作さんにも、宿題を手伝っていただいたことがあります。とっても分かりやすくて、ためになりました」
「そうなんだよ、伊作お兄ちゃんの教え方、すごく分かりやすいんだよ!…脱線するとよく分からない蘊蓄語りだすんだけどね…」
「そうなのですか?ああでも、やっぱり羨ましいです」
「あはは…でも私はしんべヱみたいなお兄さんも良いなーって思うけどなあ。おおらかに見守ってくれそうっていうか」
「そうでしょうか…」
「そうだよー。少なくとも、友達と遊びに行くだけなのについて来ようとするお兄ちゃんよりはずっと、ずーっと良いと思う」
「…乱さん、目が遠いです、しっかりなさって!」


「…あのー、仙蔵先輩、伊作先輩」
「なんだ福富」
「乱が言ったこと、本当ですか?」
「友達と遊びに〜ってやつ?本当だよ」
「なんでまた…」
「相手が女の子だったら問題はなかったのだがな」
「そうそう、だってさ、一緒に出掛ける相手が男だったんだよ!?しかも複数!」
「あ、もしかしてそれクラスの…」
「そうだ。あえて言おう、私は乱のクラスで信頼しているのは福富、お前だけだ」
「そうだね、君だけだもん、乱ちゃんをそういう目で見てないのって」
「あ…ありがとうございます…?」


 妹同士、兄同士の会話を書きたかったのです。どっちの兄妹も五歳差になるんですよねえ。
 しかしこんなにしっかりした小学生(しかも低学年)、正直末恐ろしい。



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