てぃーぴーおーを考えて
「なまえさん、膝枕してください」
「……はい?」
なんか気まずそうに口をモゴモゴさせながら、やってきたかと思えば、どうしたの?
「影山頭打った?保健室行く?」
「打ってないっす」
「んーじゃあ病気かな?」
じゃないとおかしい。
あの、あのバレー馬鹿の影山が膝枕を要求してくるってどういうこと?
「クラスのやつらが、膝枕は最高だって言ってました」
「あー…そういうこと。興味を持っちゃったわけね」
でもね、それを部活中の休憩中に言う?TPO…って言っても分かんないだろうけど、まず時と場所を考えようか。
「なまえさん、お願いしまス」
いや、そんな真剣な目で見られても。
「…あとからね」
なんて目をそられば、少し寂しそうに見つめてくる。
「……」
「…はぁ…。じゃあ帰り影山の家に寄っていい?」
「…?いいっすけど」
「その時にしてあげる」
影山は少しニヤニヤしながら、「約束ですからね」と言ってコートへと戻っていった。
ハァ、私の彼氏さんは、バレー馬鹿で馬鹿で馬鹿だけど、憎めないやつなのです。
「月島、こっち見て笑うのやめなさい」
「いやー面白いですネ」
「うるさい」
てぃーぴーおーを考えて
(「めっちゃ柔らかい…」「感想言わなくていいから!」)
あとがき
影山くんは、思い立ったらすぐ行動!!ってイメージがあります。
今後、クラスメイトに変なことを吹き込まれないといいですけど…。
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