彼女の可愛さにご注意を!




「だーいちー…ありゃ」

主将さんはお昼寝の真っ最中ですか。


合宿中のある日。
主将会議が終わってもなかなか戻ってこない大地を呼びに行ったら部屋で机にうつ伏せになって寝てました。

「おーい、大地さーん」

呼びかけても起きる気配はなし。

「……そりゃ疲れてるよね」

毎日毎日、曲者揃いの部員達の面倒を見て、人一倍動いて、こうやって主将の集まりにもでて…。

そっと大地の顔を覗き込めば、すうすうと気持ちよさそうに寝息をたてている。
しばらく見続けた。ものすごく凝視した。


……可愛すぎだろ!!!!!!


と、抱きしめたい気持ちをグッと抑えて、着ていたジャージを脱いで大地にかけてあげる。


「んん……」

と少し動いたけれど、起きる気配はない。



「お疲れ様、大地」

髪を避けて、頬に触れるか触れないかのキスをして、部屋を後にした。






「…可愛すぎんだろ馬鹿……」


もちろん狸寝入りをしていた澤村 大地さん。


「くっそ…抱きしめたい」

なまえちゃんの行動に顔が真っ赤になっていたことは、なまえちゃんが知らないお話。




彼女の可愛さにご注意を!
(「狸寝入りしなきゃよかったなぁ」)





あとがき

今回は珍しく、なまえちゃん中心のお話でした。
むしろ私がなまえちゃんと付き合いたいです。こんな彼女、可愛すぎます。




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