「君、体育館で倒れたんだよ。39度5分もあってなんで学校くるわけ、馬鹿なの?」


「ぅ …………、」


「君の家でもよかったけど、放っておいて帰れないし。だから僕の家にした。母さんには事情話してるし、今日はここに泊まってけって。
僕は兄ちゃ……隣の兄の部屋で寝るから。」






いいたいこと沢山あるのに、まだ頭が働かない。

ツッキーの手が伸び、私の額に触れる。



ひんやりしていて、とても気持ちいい ――――…。





「まだ熱高いし……。もう少し寝とけば。あ、言っておくけど、着替えは母さんにしてもらったから。僕の服だから大きいだろうけど、文句言わないでね。
じゃ、寝れないだろうし、隣の部屋行くから」







ツッキーが色々言っているのだけはわかる。


だから、ツッキーが動いた時、無意識に伸ばした手は彼の服をきゅっと掴んだ。




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