「君、体育館で倒れたんだよ。39度5分もあってなんで学校くるわけ、馬鹿なの?」 「ぅ …………、」 「君の家でもよかったけど、放っておいて帰れないし。だから僕の家にした。母さんには事情話してるし、今日はここに泊まってけって。 僕は兄ちゃ……隣の兄の部屋で寝るから。」 いいたいこと沢山あるのに、まだ頭が働かない。 ツッキーの手が伸び、私の額に触れる。 ひんやりしていて、とても気持ちいい ――――…。 「まだ熱高いし……。もう少し寝とけば。あ、言っておくけど、着替えは母さんにしてもらったから。僕の服だから大きいだろうけど、文句言わないでね。 じゃ、寝れないだろうし、隣の部屋行くから」 ツッキーが色々言っているのだけはわかる。 だから、ツッキーが動いた時、無意識に伸ばした手は彼の服をきゅっと掴んだ。 ← → back 95/70 |