「おっそいねぇ黒月さん。ツッキー連絡先聞いてないの?」


「僕が知るわけないじゃん。ってかこのままだと僕らが遅れる『ごめん!!ってか待ってなくていいっていつも言ってるのに!』


「え!?マスクどうしたの風邪!?」


「あ、うん。一応?ちょっと咳出るし。でも身体は元気だからさ、みんなに移さないようにマスク着用!ってかごめんね、ダッシュでいこ!」


「あ、待ってよー!!!」


「……。」






せわしなく3人で朝練に行き、いつも通りにこなす。

風邪?大丈夫?とマスク姿の私を見て大地さん達が言うのにも笑顔で大丈夫だといい、なんとか朝練を終わらせる。


そしていつものように3人で教室に向かう。

山口がいっぱい喋ってるんだけど、正直聞き取れる程頭が回っていない。






「(あー………これ熱上がってきたんじゃないの私 …)」





いつもは適当に過ごして聞いている授業すら頭に入ってこない。

視界が回る、目の前が霞む。
先生の声が頭に響いていたい。



そんな状態でも、昼休みはいつも通りを心がける。
大丈夫だ。

部活さえ乗り切れば明日は学校休みだし、先生、コーチの都合で部活も一日オフ。


放課後、3人で部活に向かい、更衣室で着替えて体育館へ。




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