「ナイストス!詩織ちゃん!!!!」





さて。



何故私が、この試合に出ることになったのか。

私自身も全く持ってさっぱりとわからない。
でも、スガさんのポジションが私になっただけで、あとは変わらずに試合が進んでいく。





「――――……先生。彼女……」


「?あぁ、黒月さんですか?」


「マネっつったよな!?怪我かなんかで選手やってないのか!?」


「え?!いえそんなことは……あぁでも、もの凄くバレーが上手いって菅原君が言ってましたね。」


「……上手いなんてもんじゃねぇだろ、ありゃ。」


「そう、なんですか……?」







「レフトー!!!!」


「東峰さん!!」





ネットから少し離した 高めのトス。

スガさんが何本も何本も旭さんにあげてきたトス。
旭さんが得意なトス。



単純なトスでも、スガさんの代わりに精一杯の丁寧を―――――。





 
「!!? あれは旭が得意なコース…!!!」


「!!」




 




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