あーでもないこでもないとうちの選手と言い争いをして、後ろを振り返り校舎へ戻ろうとしていた―――のだが。




「あ、忘れてた。」




またくるっと此方側を向き、及川は私に向かって一直線に歩いてくる。

そして私の頬へと手を伸ばし―――、











『   !!!!!!?????????    』


「なっななななっ!!!!!!!?????」


「おいこら!!!うちのマネージャーになんてことしやがるんだ!!!!」





ほっぺたにキスをしてきたのだ。

私は想定外の事で一瞬フリーズをした。
スガさんがタオルで私の頬を全力で拭いてくれている。







「ウチに来る話、及川さんは真面目にそうおもって誘ったからさ、考えておいてヨ、詩織ちゃん♪」







じゃあねぇぇぇぇっと手を振り去っていく彼。

私は頬をさすりながら思う。
やっぱチャラい。あの人はチャラい。


三年間、ありがとーー!!!!!とか超格好良く泣きながらいってたあの及川とかけ離れすぎてるんだけどどうすればいいんだ。




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