「……ってか、練習試合相手にまで絡まれてるって、本当に君なんなの。」


「いやぁ…私にも何が何だか。中学で当たった学校に及川さんが居たのは覚えてるんだ。まさか…覚えられてるとか思わないじゃんさ。」


「…ふーん。ま、別にいいけど。とりあえず、それかして。」


「え!?あ…ありがと ……。」





ひょい、と私の持ってたドリンクの入ったカゴをツッキーに取られる。

こういう優しさ、漫画じゃ一切表記されてない。
私の知らないツッキー。



どんどんツッキーの知らない一面が、まるでパズルのピースのようにハマっていく。

なんか、いいな―――――。





そして第三セットも終盤。

及川が加わり、いよいよツッキーがサーブの標的にされる。
数日一緒に練習したからってレシーブは一朝一夕に身に着くものじゃない。
私は身をもって知ってるし、この場面も見てきたから知ってるんだ




―――――――でも!!!







「…でもさ、一人で全部は ――――守れないよ!!!」







サーブは容赦なくツッキーの目の前へ飛んでいく。











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