「詩織ちゃん1本ナイッサー!!」 サーブは詩織から。 赤葦と木兎も月島の隣へと立った。 「……女が打つサーブ。って思わない方がいいデスヨ。」 「え?どう言う事?」 「…詩織は、サーブを2本打てます。」 その言葉と同時。 放たれたジャンプサーブはレフト奥深くにささりノータチエースをかました。 『ッ !!!???????』 「なっんだ今のサーブ!!??女が打つサーブの威力じゃねぇだろ!!??」 「おいおい、シャレにならねぇぞ!?レシーブ、少し後ろ下がれ!!!」 「女だろうがよッ……ってかマネージャーだろ!?」 「あのタッパでどうやったらあんな威力でんだよ!?」 2本目のサーブはなんとジャンプフローターサーブ。 少し後ろに下がったのがあだとなり、急に失速し前へと落ちるノータッチエース。 「ノータッチエース2本目だぞおい!!!すっげーな詩織!!!!」 「はい、有難うございます!ですが恐らく次は返してくると思います。ブロック1本確り決めていきましょう。 基本は全員、自分にボールが来ると思って全力で飛んでください。」 『おっす!!!!』 「俺達になんかご所望はあるか?」 「そうですね、高く上げてくだされば問題ありません。」 『おーけー!』 コートの中の詩織は、俺達を見守って視てくれていた詩織とは全然違かった。 というよりは、研磨の動きそのもので動いている。 まるで研磨がコートに立っているかのように。 ← → back 175/89 |