体育館は騒めいていた。
ただでさえ今日の音駒のコーチが詩織だということに皆が驚いていたのに。

それを超える状況が今目の前で展開されようとしているのだから。





「…あれ、あかーし大変だ!!!!詩織ちゃんがコートに立ってる!!!!」


「え……?」



「おい月島ー!!!!詩織がビブス付けてる!!!!『は!!!???』




月島がコートの方を見れば、いつもの音駒のセッターの人がおらず、妹である詩織がコートの中で円陣を組んでした。




「チョット何やってんのあいつ『大丈夫だよ月島。』


「鵜飼、コーチ……でもっ!」


「危ないと判断したら猫又監督は絶対に下げるから。…それにあの顔見てみろ。
あんな嬉しそうにしてる妹の邪魔、しないでやれよ。」


「ッ …………、」














「──俺達は血液だ 滞り無く流れろ 酸素を回せ "脳"が 正常に働くために。」


『おーーー!!!!!』







体育館に居る全員が試合を視ていた。
マネージャーである詩織が選手としてコートに立っていたからだ。
 




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