猫又監督の言葉に一同は騒めく。





「いやいや、なんで私ですか!?私はマネージャーですし、今回は臨時コーチもやってますし…!」


「でも誰よりもうちを視てきただろう。」


「監督!!」





俺は監督に近寄る。

いや監督だってわかってるだろ詩織の身体の事を!!!!
一体何をッ






「大丈夫だ。駄目だと判断したら途中で交代させるから。」





そう俺ににっこりという。





「1セットだけだし、おまえさんの実力は此処に居るみんなが知っている。
何よりコート外でいつも俺達を支えてくれた。
今度は、コート内で此奴らを支えてみて欲しいんだ。」


「でもっ ……私は皆さんと一度も合わせた事が…。」


「そりゃ問題ないでしょ。詩織ちゃんはいつだって俺達を視てくれてた。」


「海さん……。」


「そうそう!俺達が確りとボール繋いで見せるからさ!」


「夜久さん……。」


「俺!詩織のトスうちてぇ!」


「リエーフ…。」


「俺に任せろ!エースだからな!」


「虎さん……。」




俺は監督からビブスを取り、詩織へ差し出す。




「一緒に、やろうぜバレー。」




俺の言葉に詩織は満面の笑みを浮かべ首を縦に振った。






「(ピピーーーーッ)今日のラスト試合、音駒高校vs森然高校の試合を始めます!」


 




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