★5話★


音駒高校男子バレー部、マネージャー兼トレーナーである月島詩織。
彼女が入部して早いもので1週間が経過した。


なんと住んでた家が隣のご近所なのもあり、帰りは絶対に俺や研磨が一緒に帰る事が猫又監督から義務付けられた。(まぁ女の子だしな)
朝練に限っては、マネである詩織はそこら辺が凄く確りしている所為か、誰よりも早く行き鍵を開け準備をしているのもあり、俺が早く起きてた日は一緒に行くようにしていた。


合宿していた期間もありすぐに彼女は部員みんなに受け入れられる。


そして合宿以上の働きを彼女一人で毎日やってのけているのだ。
これには監督もコーチも予想斜め上の出来事だったらしい。


なによりも、リエーフの成長が凄いことになっていた。






「よーし!ナイスレシーブだリエーフ!!!」


「うっすー!!!!詩織ちゃん見た見たー!?俺めっちゃうまくなったよ!!!!」


「ナイスレシーブ!でも、もう少ししっかり腰落としてね。腕の力だけでまだボールを上げようとしてるから。」


「ういーーーっす!!!!さもいっぽーーーーん!!!!」




そんな夜久とリエーフの練習を俺は研磨と見ていた。




「……凄いね、本当に。」


「こりゃまじで春高までに間に合うぞあいつ。お前も前よか合わせやすくなったんじゃねぇの?」


「…そうだけど、でも詩織のお陰だし。」


「間違いねぇな。」



 




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