次の試合の準備をしている時。 研磨が俺と詩織の元へとやってくる。 「…ねぇ。アレなんとかして。」 「あん?」 「はい?」 研磨が指さす方向には、ものすっごい落ち込んでいるリエーフの姿が。 「リエーフ。そのくらいの皆に伝染してるよ。」 「詩織……。」 「まぁお前さっきの試合大してイイトコなしだったからな。」 リエーフがあーでもないこーでもないと、リエーフなりに色々悩んでいたらしい。 俺が口を出そうとした時、詩織が一歩前へと出る。 「リエーフ。 チームワークがハマる瞬間ってね、多分リエーフが思ってよりずっと気持ちいいんだよ。」 「……?どう言う事?詩織」 「それは自分で考えなさい」 「黒尾さん……。」 ← → back 175/124 |