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タイトなスカート。何回着てもこれは好きにはなれないだろうし慣れることもない。見てる分には大人っぽいし、色っぽくて見えてよいのだが、いざ自分が着るとなるとふわふわのスカートより足が太く見えるしおしりの大きさも少し気になる。だから今まで大学の入学式や冠婚葬祭などはワンピースやズボンなどでスカートを着ることを避けてきた。さすがに就活中は仕方ないと思い毎日のように着たが。
そして今もまた、避けられない毎日が続く。入社式、わたしはこれから社会人になるようです。



入社式、じじぃたちのくっだらねー話を聞きながら欠伸を我慢するけれでも耐えきれず涙だけが出てくる。暇だからさりげなく周りを見渡しながらかわいい女の子を探してみる。さすがにきょろきょろしすぎたのかアレルヤに注意され仕方なく前にむき直そうとしたら斜め前にいい女発見。ダイエットブームな昨今ガリガリな女が多いなか、あいつだけは実に女性らしい体つきをしていた。ぽちゃでもガリガリでもない程よい体つき。そしてタイトな台形のスカート。実にいやらしい。ロックオンに借りたAVでOLものなんてのがあったが、たしかにこれはいい。社内で無理矢理とか…いいじゃねーか!

(だめっ…だよぉ…だれかにみられたらあっん)
(誰もこねーよ。それとも誰かに見られたいのかァ?淫乱だなぁ)
(ち、ちがぁっ)

やべー。興奮してきたぞ。



なんだろう、ハレルヤが物凄く興奮している。僕らは双子だからかお互いの考えが大体分かるのだけれどすごい変な妄想をしている。見たいようで見たくない。ハレルヤのそんな変態な想像なんてっ!あっ!頭がっ!いたい!…これは会社?こんなところでセックス?なんてことしてるんだ!しかもみんなに見られたいとか…ハ、ハレルヤまさか君はMなのっ!?変態すぎるよハレルヤみんなの前で公開セックスだなんて!ハレルヤ!ハレルヤ!

なんだかさっきから視線を感じる。気づかれないようにチラッと見てみるとものすごい目つきでイケメンな男の子がこっちを見てる。怖い!イケメン怖い!

あ?あいつさっきからなにもじもじしてんだ?まさかあいつも興奮して…


な、なに?なんか笑ってるんだけどっ!やだ、怖い。終わったらさっさと帰ろう。


ん?あいつが俺のことを見てるぞ?まあ俺様はかっこいいからな。好きになっちまうのは当たり前だよな。しょーがねーな!終わったらすぐに声でもかけてみるか。そんでもって夢の社内セックスだな、うん。ロックオンにでも自慢してやろう




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