〜120722 | ナノ
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とある平凡少女のついていない1日
「愛してる」なんて歯に浮く台詞を言ったあんたのご自慢の顔を殴ってやりたいわ
レプリカは真実になれない
退け者扱いされた僕に興味を示すなんて君は余程の変人だね
ざんねんぼくでした
あの子のとなり、空いてるよ
突発な告白は医師に制限を掛けられているのでやめてください
君のこと都合のいい人間だと思ってた
ばぁか。嫌いだよ
織姫と彦星なんてさ1年に1回しか会えないぐらいならまだいいと思うよ?だってあの子とは僕が死なない限り会えないんだから


恋愛克服のすゝめ
正直になれない君の代わりに僕が嘘つきになったら進展ぐらいはあるだろうか
神様はご機嫌斜めです
君は愛情の意味を取り違えてると思うな
殺すな勝手に
僕はあの子を気に入ったよ
ヒーローティーチャー
そんな発言に私はびっくりして思わず彼専用のブラックコーヒーに砂糖を溢したのである
死亡フラグ?粉々に折っちまえよ
ある日僕は空を飛び回る天使を見ました。地上に立つことしかできない僕はその姿に憧れ、恋に落ちました。だからずっと一緒にいられるように彼女の羽をもぎ取ることにしました



どうせなら奪って消えた方が後味悪いだろ?
鉄臭いコーヒー
私は大事なことを忘れている様な気がするけど(目の前で笑う彼にその違和感は抑え込まれた)
いちごみるく味の媚薬
アルコール漬けにしてしまえ
ダストボックスにも入れたくない粗大ごみ
残念ながら博愛主義者とは付き合えないんです
背景は最悪の土砂降りの雨
おじゃま虫?当たり前だろお前なんかにやれるものか
そうだ、また綺麗な桜を見せる為に君の死体は根の下に埋めることにしよう
もっと現実的な話をしよう



ハロードッペルゲンガー、消えちまえ
傲慢主義の王子様。早くあの子にフラれてね
あの子は彼が好きで彼は私が好き。でも私はあの人が好きで、あの人はあの子が好き(ねぇ、他人から見たら笑えるでしょ?)
どうせだったら全て消した方がお互い諦めがつくと思うんだ
この記憶が消える前に、君のことを忘れる前に
だから恋慕なんて私情を押し殺したんだ
吐息が白いこの世界は汚れているというのにどうしてこんなに愛らしいのだろうか
君が追ってこれない世界に逃げてみたい
それは"青春"なんて漢字2文字で表せるほど爽やかなものではないのだよ
略奪した感想を是非この可哀想な僕にお聞かせいただきたい
熟れた林檎みたいに頬を染めるのがイケない




ようするにやっと君は私を好きになったわけか
なぁに、寝ている彼女の耳元で「好きになれ」と催眠掛けるだけの簡単なお仕事さ
君がいなければとっくに破壊済みだったさ
恋したいお年頃なので今回の浮気をチャラにしてほしいなんて言ったら君はビンタを何回くれるだろうか
好きだから仕方ないよね
誇らしげに笑うお前が苛ついたのでとりあえず5秒、呼吸を奪ってやった
引き止めたいならあの子の手を掴むその瞬間まで走るのを止めてはいけません
朝起きて幸福そうな寝顔の君を最初に見た僕はきっと世界で一番の幸せ者なんだろうな
彼女があまりにも疎いので頬に手を添えて目線を合わせたが「ゴミでもついてた?」と聞かれたので僕の片想いは最低でもあと半年は続くのかとため息が零れた
あいつに一途な君だからきっと好きになったんだ



メアリースーは幻想でしか恋しない
恋人じゃない人間に抱かれてもその女性は魅力的であった
瞼を閉じればデートの幕開け
子供立入禁止区域
リビングだったので顔に掛けるのは練乳で我慢しました
「星になったら君のためにこの地球を照らすよ」と白い部屋の床で彼がそう言うものだから私は気まずさを隠すために「ロマンチストね」とお世辞を言った。彼が有言実行するまであと何日なのだろう
拒否権と黙秘権は没収する
私はワガママな子だからそんな言葉じゃ足りないのです
心地良い低温にあと5分ベッドに潜っていることにした
何も知らずに笑う君が見たいがために僕は今日も手を汚します




ああ、あの乙女チックな思考の彼女のことね。きっと今日も王子様が迎えに来てくれるお伽噺のような夢に溺れているわよ
彼女は僕があいつを殺したから後追い自殺をしたんです
恋多き少女ジェニー
ゆっくり流れた風はそのまま差し立ててあった彼の風車をいたずらに回した
野球部の暑苦しい掛け声を合図に僕は触れそうだった彼女に手を伸ばした
まず彼女の信頼を得ることから始めようと思います
このどんくさい男の恋愛事情に憧れるなら君は一回頭を冷やすと良い
この感情はあまりにも醜すぎるので僕が消えるまでは目隠しさせてね
お願いだから君は人間を好きになっておくれ
もう私は幼き赤子ではないのです。だからもう君の胸で幼なじみという関係のままでは泣く事さえ叶わないのですよ




日が沈むと同時に始まりのキスをしよう
君はこんな私の笑顔を向日葵みたいだね、と比喩してくれたけどそんな輝かしいものではないのです
海底で息の根を終らせるのが僕の理想の最期なんです
罪悪感にまみれたセックスを一つ
例えばの話、僕が君のことを好きだったとしよう。でもきっと独占欲の強い僕のことだから君を幸せにはできないんだ。これで諦めてくれるかい?
夜が明けて物寂しい朝を一緒に迎えてくれるのはおじいちゃんになっても君がいいと思うんだ
君の一番を君が死ぬまで僕に譲ってはくれませんか
もう暴君だった僕には君しか味方がいないみたいだ(だから僕を救ってはくれませんか)
ねえねえ人魚姫、泡になってしまう前に一度だけあの鈍感王子にキスをしてやってはくれないか
私がなりたいのはシンデレラの様な計算高い悪女じゃなくて純粋な恋をする純粋な乙女よ
春風が晒す彼女の白いうなじ




白昼夢に射精
優しいと思っていたそれは後で私をこうするための餌づけだったらしい
その間抜けな顔が好きだったりするよ
僕が心配性で良かったね。じゃなきゃ君は今頃生きていなかったかもしれない
お姫様はジョーカーがお好き
これだから俺は一卵性双子として生まれてきたことを後悔している
首を絞めて君の全てを奪おうとした僕の手は今震えています
錆びかけのそれは今日も赤い糸の代わりに彼女と僕を繋いでる
深海ラビリンス
今日も僕は君を殺したい衝動に駆られながら偽善の笑みを貼り付けています





甘い台詞一つ吐いただけで奴はあの子を落としたらしい
素直になれないかぐや姫(でも、離れ離れになる前に本心は教えてね)
乙女は常に恋心に忠実でなければならないのです。それが彼女たちの宿命なのですよ
某日某所、男と女は恋に落ちた
故意の恋
この思慕を押し殺して実行した時に初めて私は完全犯罪を成し遂げるのです
恋文は黒やぎさんの元へ着く前に役目を終えたのでした
あなたの愛を例えるとしたら渡り鳥かもね。自由奔放なあなたにはぴったりじゃない
どうせ死ぬなら私を夢中にさせた責任取ってからにしなさいよ(つまりあんたをまだ死なせるつもりはないわ)
夢を見ました。僕はおじいちゃんになっていてそんな僕の最期を看取るおばあちゃんの
君。起きて君の顔を見た時正夢にしたいなと願望を抱いたのです




俺様ロマンチスト
だから私は今日も君の隣で笑うだけなのです
恋焦がれて手を伸ばした陽炎
情けない僕は流れ星に3回願い事を言えただけで君との幸せが現実になると思いこんでしまうのです
ある日愛する人が死にました。もちろん声を上げて延々と泣きたかったけれど感情を失った私には難題だったのです
どうせ死ぬなら君に全てを捧げてから去ろうと思うんだ
愛と殺意はお友だち
バーテンダーほど暗殺に向いている職業はない
誓いのキスは2人きりをお勧めします



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