142.みんな主人公!
時は流れる。
例え世界から時計が失われようと、時間の概念が消え去ろうと、陽は昇りまた落ちては朝と夜を繰り返し続ける。
変わるもの、変わらないもの、いろいろな想いを抱きしめ、手放し、取り戻し、また新たに見つける。
想い返せば優しい日々だった。
遠い想い出を慈しみながら、歩き続ける。
時には立ち止まり、時には駆け出しながら。
想いは世界中をめぐり続け、今日の出逢いへと結びつく。
やがてくる、その日まで。
彼らの物語は続いてゆく。
日景館 莉人
卒業後、従者の織部 心太と共に十八学園大学部へ進学。
途中、海外留学を決行し学業に専念し、帰国後、心太を秘書として生家の事業を継ぐ。
生家に兄弟が居る気楽さ故か、生涯独身を貫く。
天谷 悠
卒業後、海外へ留学。
帰国後、生家の事業を継ぎ、見合い結婚するもすぐ破局。
遊びから退き、長く独身を通し、自身で見初めた年下女性と結婚して一子を授かる。
七々原 優月 満月
卒業後、共に十八学園大学部へ進学。
優月は大学で出会った女性と学生結婚し双子を授かる。
満月は優月と2人で新たな事業を立ち上げ、マイペースに晩婚となる。
無門 宗佑
卒業後、海外へ留学。
生家の海外事業を一任され、在学中から手腕を発揮する。
年を重ねてゲイであることを自覚しカミングアウト、外国人男性のパートナーを得る。
日和佐 誉
卒業後、体育大学へ入学。
生家の古武術、日和佐流師範となり武道でその名を轟かせる。
交流のある門下の年上女性と結婚、子宝に恵まれたくさんの犬を引き取って育てる。
渡久山 凌
卒業後、十八学園大学部へ進学。
トップクラスの成績を収め、早々に見合いした女性と大学卒業後、すぐ結婚。
生家を継ぎ、難無く人生を全うするも、子供に事業を託した後に家を出る。
加賀野井 仁
卒業後、武士道総長の座を退き、十八学園大学部へ進学。
教職員免許を取得し、他の学校で勤めた後、十八学園に戻り教鞭を取る。
その間も武士道メンバーの面倒を見ながら、年下女性と結婚、子宝に恵まれる。
成勢 一成
卒業後、別の大学へ進学。
高等部在学中に転機を経験するも、大学進学の頃に落ち着き、生家を出る。
評価のあった料理の腕を本格的に磨くべく有名店で修行、生涯独身を貫く。
合原 心春
卒業後、大学部へ進学。
高等部在学中に鍛え抜かれた、緻密な企画力と発見能力で生家の事業を盛り返す。
見合いの話をはね除け、自らの手で理想の女性を探して結婚、子供を作らず養子を育てる。
九 穂
卒業後、放浪の旅に出る。
何年も国内や世界各地を旅し、見聞を広めた後に帰国、大学部で教職員免許を取得。
十八学園の理事長補佐として活躍する。放蕩の結果、各地に子供がいて後年引き取る。
美山 樹
卒業後、大学部へ進学するも途中で自主退学。
生家を出て、武士道引退後も居着いていた「ホーム」の手伝いを始め、引き継ぐ。
放胆な恋愛を繰り返すも、最終的には面倒を見ていた年下メンバーと生涯を共にする。
音成 大介
卒業後、別の大学へ進学。
大学バスケットボールで名を上げ、代表選手となるも怪我で引退、美郷の秘書となる。
美郷の直系令嬢と結婚し、子宝に恵まれ音成家を盛り立てる。
一舎 祐
卒業後、海外のサナトリウムで養生する。
心身共に快復後、帰国し大学部へ進学、心理学に傾倒、大学院へ進んで博士号取得。
武士道を通じて知り合った年上女性と結婚、後年、一子を授かる。
美郷 秀平
卒業後、大学へ進学、在学中も何度も留学を経験する。
海外を行き来するビジネスマンとなり、美郷の家を確個たる地位へ立てる。
頑として見合いを拒み、晩年、身の回りを世話してくれていたメイドと結婚する。
宮成 朝広
卒業後、大学部へ進学。
更に海外へ留学し帰国後、生家を継ぎ、見合い結婚で早々に子宝に恵まれる。
宮成の家を安泰にした後、親の隠居後、子供に事業を一任して家を出る。
所古 辰
卒業後、大学部へ進学。
学業に専念し、別の大学院へ進んで、生家の研究事業へ大きく貢献する。
大学部在学中に子供をもうけてしまい結婚、すぐに破局しその後は独身を貫く。
十左近 文智
卒業後、大学部へ進学。
大学部卒業後、アナウンサー養成学校へ通いながら生家の事業に携わる。
ナレーション業と二足の草鞋を履き、業界で知り合った女性と結婚、一子授かる。
そして…。
2014.11.8(sat)23:39筆[ 759/761 ][*prev] [next#]
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