好きだと、言えたらどんなによかったか。





けれど貴方にこの気持ちを伝える日など来ないのでしょう。
普段は強がるくせに肝心なところで俺は臆病だ。
いつだってそう。





『帝人はさぁ、好きな人いる?』

いるよ。

『おいおい嘘つくなよ〜!ちゃーんと顔に書いてあるぞ!』

だからいるってば

『ちぇ、つまんねえー。でもお前はいいやつだからさ、きっとすぐに見つかるよ。』

そんなこと言わないで

『ん?俺?まあ俺は全国の女子諸君が彼女みたいなもんだからさぁ―』






そんなこと言わないで
そんな顔しないで
俺を、
俺だけを見て




正臣が好きだよ

好き
好きすきすき

君が好き。








いっそ殺してしまいたいくらいに。







ラストシーン



その瞬間をこの目に焼き付けて





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