朝の光が僅かに差し込む広い部屋で、俺は微かに瞼を持ち上げた。
どうやらそろそろ起きる時間のようだ。
1人で寝るには広すぎるベッドでもぞもぞと寝返りを打つ。
ふかふかのベットにふかふかの枕。
正直うちの中で1番気に入ってるところは寝室かもしれない。

そんなことをぼんやりと考えつつ再び意識を夢の中へ落とそうとした時、コンコンと部屋のドアをノックする音がしてすぐに扉の開く音。

おい、まだ返事してないぞ俺は。


部屋を訪れた人物を思い浮かべながら、布団に潜り込んだ。




「失礼します。正臣坊ちゃん、朝食の用意が出来ましたのでお持ちしました。」

「んー…もうちょっと」

「ダメです。今すぐおきてください。」



バサッと布団を剥ぎ取られて俺の幸せ睡眠タイムは幕を下ろす。
布団を剥ぎ取った人物を睨みつければ、彼は至って平然とした顔で今日の予定を読み上げる。

あーあーあー

まだ脳が起きてない。なので、そんなことを聞かされても右から左に筒抜けである。



「以上です、わかりましたね?」

「わかりません。」



駄々っ子のように口を尖らせてそう言えば、今度は心底呆れたような顔をして、ため息をつく俺の執事こと折原臨也は、俺に予定を聞かせるのを諦めさっそく俺が着ていた服を脱がしにかかった。



え、別にエロい展開じゃねえよ、何いってんの。




「本日はお客様が来られるのですよ?もっとしっかりしてください。」

「うるさいな…わかってるよ」

「…何なら私が、目を覚まして差し上げましょうか?」

「―は?んっ」





口に舌を入れられて、歯列をなぞられて背中がゾクゾク。
あれ、これってエロい展開じゃね?



ベロチューが終わった頃には俺は息も切れ切れ。
憎たらしい目の前の執事はニタリと笑って、俺の口に朝食を突っ込んだ。







―END―



はいイミフー




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