〜おまけ〜




〜おまけ〜



あるマンションのベランダ。
そこにはいい歳した高校生2人組が三角座りで待機していた。
片方はイヤホンのようなものを耳につけ、もう片方は双眼鏡を手にもって何やら緊張した面持ちだ。まるで探偵のようなこの2人、竜ヶ峰帝人と折原臨也だがしかし、やっていることは真逆である。カーテンが閉まっていて中は確認できないが微かな隙間に双眼鏡を押し付け中を除き見る帝人がその様子を臨也に伝え、臨也がいつ仕掛けたのかは不明だが盗聴器の音声を聞きその様子を伝える、という風に協力プレイでここ、紀田正臣の部屋を覗いていた。


「君と協力するなんて全く持って不愉快だけど、今日ばかりは仕方ない。相手はシズちゃんだからね、1人じゃ手に余る」

「僕だってあなたと協力なんてほんといけ好かないんですけど、相手が静雄さんなら致し方ないですね。」



傍から見ればもはやただの変態、警察沙汰なのだがそんなことよりも今の帝人たちには中の2人の様子が第一だった。そんなとき、


「っ!帝人くん、これは一大事だ。」

「、何ですか?」

「とりあえずこれ聞いて。」


そういって今までイヤホンで聞いていた音声を帝人にも聞こえるようにスピーカーホンにする、そこから聞こえてきたものは…




『うわぁあっ、ちょっ、しずおっ!』

『ん?どうした』

『っどうしたじゃなっ、い!あぁっ!そこ、ダメっ!』

『こんぐらいで何言ってやがる、まだまだこれからだろ?』

『ひっ、も、無理だからぁ!ひゃっ』

『こら、逃げんな。』

『あっ、あっほんとダメっ!!そんなに指っ、動かさないでっ』

『あ?動かさねえとほぐれねえだろうが』

『やっ、ああぁっ』





「…僕もはや我慢の限界ですいろいろと…!」

「…奇遇だね帝人くん、俺もだよ」


もはやいろいろと引っ込みがつかなくなった彼らは、これは愛しの彼のピンチだと(勝手に)判断。こうなったら取る手段は選べない。


強行手段に出た彼らは、室内で正臣に肩揉みをしていた静雄によって地に沈められるのであった。



〜おわり〜








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