お礼第3弾
もしもシリーズ第3弾
もしも紀田くんが来神組と同級生だったら
〜その3〜
引っ越しとかいろいろ考えたけど、まずお金かかるし今の部屋学校から近いし、面倒だし、どうしようかと思っていた矢先、静雄からの思わぬ提案。
『俺が泊まりにいってやろうか?』
臨也と犬猿の仲と言われている以前に、学校一、いや池袋最恐と言われている静雄が泊まりにきてくれる、これはあのド変態どもを薙ぎ倒す最後のチャンスではなかろうか。うまくいけば2度と嫌がらせもなくなったりして・・・。そんな考えにたどり着いた俺は最後の望みをかけ、その提案をのみ、静雄に泊まりに来てもらうことにした。
「汚いけど、気にしないで」
「おう。」
決断したら即実行、というわけで早速泊まりに来てもらうことになり、放課後帝人や臨也の強引な誘い(脅し)を振り切って何とか静雄と合流し帰宅。
とりあえず部屋に上げて適当に寛いでもらってる間に、俺は晩ご飯の準備をすることにした。
「んー、野菜炒めでいっかー…」
冷蔵庫の中を見て思案していると、後ろに人の気配。振り返れば案の定そこには静雄の姿。
まあ俺以外に静雄しかいないしな。
「うわっ、何だよ静雄、ビビるじゃん」
「あーわりぃ。」
喉渇いちまってなー、そういいながらキョロキョロとあたりを見回す静雄に思わず首を傾げる。
「どうかしたか?」
「…いや」
何でもねえ。
そう言う彼にとりあえず麦茶を渡し、再び食材を漁る。そうこうしている間とふいに後ろから、先風呂借りるわ、という声。
どうぞといいつつ俺も調理をするために立ち上がると、やはり周りを気にしながら脱衣場に向かう静雄がいて再び首をかしげつつ、まあとりあえず飯優先!ということで台所に立った。