深夜の強行




※R18!ヤマなしオチなし意味なしーーーー














都市部より少し離れた今は使われなくなった寂れた工場跡地。



黄巾賊を抜けたからといって、気を抜いていた。今になってブルースクエアの残党が動いているなんてことも、全然気づかずに普通の高校生に戻ったつもりでいた。

そんなこと、できるわけもないのに―


『過去は、消えないんだよ』


ああ、わかってる。だからこれは俺の不注意だ。



学校の帰り道いきなり2、3人に絡まれた。それだけなら何とか出来る自信も力もあった。だから油断した。投げかけられる罵倒に気をとられて背後から迫るもう1つの影に気づかなかった俺は薬を嗅がされてあっけなく捕まってしまった。


次に気がついたときにはもうここにいた。気を失っていた間に殴られたのか、あちこち痛い。しかも鎖か何かで手首を縛り上げられていて、思うように体が動かない。あたりを見回すと何人かブルースクエアの残党と思われる男たちが立っていて、その中に黒いフードがチラついた瞬間、俺は自分の顔から血の気がひくのがわかった。


「あ、やっとお目覚めだね、紀田正臣くん」

「何で、臨也さんが…」


どうしてブルースクエアの中に折原臨也がいるんだ。状況を見ても彼が俺を助けにやってきたなんてことは絶対にない。むしろ、こうして俺を捕まえるほうに手を貸したんだろう。それにしても、何故今更向こうに協力するのか。協力したところで臨也さんにメリットなんて―


「なんで俺がこっち側にいるのか不思議だって顔してるね」


まるで俺の心の中を覗いたような言い方をする臨也さんを睨み付ける。そんな俺を見て「おー怖い」と肩を竦めてみせる臨也さん。そんなこと、思ってもないくせに。

軽やかに俺の傍まで歩いて来た臨也さんは、さも楽しそうに話を続ける。


「何だか急にさー、君の乱れた姿が見たくなったんだよね」

「は、」


投げつけられた理不尽すぎる言葉に一瞬耳を疑う。呆然とする俺を楽しそうに見ながら、彼は続ける。


「君は喧嘩慣れはしていても、こういうのは初めてだよね?だからさ、いつも強気な君がたくさんの人間に犯されて、淫らに善がり狂う君の姿が、見たくなったんだよね」


そういうわけだから、と耳元で臨也さんが囁いた瞬間、首筋にチクリと痛みが走る。何かが体に入ってくる感覚。思わず呻いて痛みの原因を探るべく振り返る、そこには注射器片手ににこやかに笑う臨也さんの姿。


「なに、を―」

「気にしない気にしない、じゃ正臣くん頑張って♪」



そうして地獄が始まった。
















「ひっ、あぁ!」

グチュズチュ


繰り返される無遠慮な愛撫。
嫌だ、そう思っているのに俺の意思は関係なく体は反応する。手首の鎖を吊り上げられて立ったまま俺は数人の男たちに体をされるがままになっていた。


「ゃめろ…っ、はぁ」

「おいおい、ほんとにやめていいのか?」

「へへ、体はこんなに感じてんのによぉ」

「んっ、ああぁっ!」



前も後も弄られて何回もイかされたはずなのに、萎えるどころかどんどん熱を帯びる自身に泣きそうになる。どうやらさっき臨也さんに打たれた薬が原因だろう。クチュクチュと厭らしい音が辺りに響く。耳を塞ぎたいがそれすらも許されない。




「つーか、こいつ男のくせに色っぽくね?」

「意外とそっちの方が向いてんじゃね?」

「ひぁ、んんっ」


上気する頬、乱れる呼吸。自身を扱かれて後方をいいように弄ばれ思考回路はほとんど快楽に溺れてしまっている。朦朧とする頭で必死に逃げることを考えるが、周りを囲むのはガタイのいい男たち。それ以前に自分の手首には鎖が巻かれている。


「そろそろイカせてほしいんじゃないの〜?」

「んっ、誰がっ!」

「へぇ、まだそんな強気なこと言っちゃうんだ?」

「ひっ―!ぅ、やぁああっ」


ズチャグチュッグチュ!!
前を握られて後ろからガンガンと突かれる。男の欲望が前立腺を掠めるたびに背中が仰け反り、はしたない声をあげてしまう。逃げることを考えていた俺はもはや目の前に広がる快楽を受け入れてしまいそうになる。


そして、かけられる非常な言葉


「強情だなぁ正臣くんは」

「あ、ぁっ、い、ざやさっ」

「どうせ逃げられないんだからさぁ、受け入れてしまえばいいんだよ。」

「ゃっ、んん!」


今まで傍観者を決め込んでいた臨也さんは俺の傍までくると何を思ったのか俺の自身を握りゆるく上下に扱き出す。クチュクチュと溢れる精液、それを絡めとるようにして動く臨也さんの指。しかし決定的な快感を与えてはくれず、もどかしい快感に思わず身を捩る。そして悪魔のような言葉を俺の耳元で囁く。


「本当は気持ちいいんでしょう?認めてしまえばもっと気持ちよくなるよ」

「や、ぁんっ、もっ、と?」


これ以上気持ちよくなれる―?
そんな俺の心の中を見透かしたように臨也さんはトドメの一言を吐き出す。


「どうしてほしいのか言ってごらん―?その通りにしてあげるよ?」


さぁ、どうしてほしい―?


ああ、もうだめだ。理性がガタガタと崩れる。



「イキ、たいっ、イカせて…っ」




懇願する俺を見て臨也さんがニヤリと笑った気がした。













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完璧に不完全燃焼ー!
ごめんなさい!

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