もしもシリーズ第2弾
もしもシリーズ第2弾
もしも紀田くんが来神組と同級生だったら
〜その2〜
「みーかーどぉおおぉお!!」
「あれ?正臣、どうしたの…ってグヘっ!!」
パシられ続けてはや約1週間。最近の俺の唯一の癒しは隣のクラスにいる幼なじみ、竜ヶ峰帝人に会いに行くことだ。
「はぁ〜〜〜。やっぱり落ち着く。」
「あはは、大袈裟だなぁ。そんなに今のクラスが嫌なの?」
「嫌ではないんだけど、大変っていうか・・・」
毎日毎日昼飯を買いに行かされて金も何でか俺持ちだし。まあ何だかんだであのメンバーは居心地がいいので嫌いではない。約1名を覗いてだが・・・。
そして昨日判明した事実だが、俺が寝坊するようになったのは臨也の仕業だったらしい(静雄が教えてくれた。)くそっ、あの悪魔め!次の日から家の防犯対策を強化したのはいうまでもない。
「ほんとアイツだけ容赦ないからな・・・」
「・・・アイツって折原臨也のこと?」
「そうそう、ほんと臨也だけは何考えてるかわかんないしそのくせ頭はいいし大変だよ・・・。」
「ふ〜ん・・・折原臨也、ね」
心底深いため息をついていると帝人がなにやらぶつぶつ呟きだした。
というか何故フルネーム?
しかも折原臨也の名を口にしたあたりから、帝人の背後に黒いオーラが・・・。あ、れ?帝人さん?
「どうしたの正臣、小首傾げちゃって。そんなことしても可愛いだけだよ?」
「え、あの、みかどさん?」
「なぁに?」
「・・・なんでもないです。」
ニッコリ笑う帝人が怖い。