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「簡潔に言えば、君はここにいる2人の喧嘩に巻き込まれたわけだね。」
「はぁ。」
「全身打撲、全治3日ってとこかな?ま、よかったじゃないこの程度で済んで。」
新羅さんや帝人たちの話に寄れば、帰り道で不運にも例の2人の喧嘩に出くわしてしまった俺たち、そこで飛んできたゴミ箱が杏里を直撃しそうになったところを咄嗟に俺が庇った…らしい。
全身打撲、道理で体中が痛いわけだ。
しかし、あの平和島静雄が投げ飛ばしたゴミ箱を全身に受けたのにもかかわらず生きているなんて奇跡としかいいようがない。
新羅さんが言うには咄嗟に受身をとったお陰でこの程度で済んだらしい。
いやほんと、冗談抜きで普通は死んでるぜ。
しかし、杏里を庇ったところはさすが俺だな。
心の中で自分を褒めつつ、ちらりと原因の2人を見れば未だに睨み合ってはいるがここで殺し合いをする気はなさそうだ。ま、それもそうだろ。間にこんな巨体がいりゃあな。
「喧嘩ヨクナイネ、2人トモ。」
「何でサイモンがここに…、」
もう何でもありだなオイ。