油断大敵
※R18です!
苦手な人は回れ右ーーーー
熱い。
体の奥が燃えるように熱い。
しかもこの熱は一向に冷める気配はなく、むしろどんどん増していっている気がする。
この人に、触れられるたびに―。
クチュ、グチュ―
「んんっ、ぁああっ!!」
「ふふっ、いい眺めだなぁ。君って実は淫乱だったんだねえ、紀田正臣くん。」
「っは、誰の、せいだよっ、―ぁあんっ!!」
「原因は君の注意力のなさでしょ?人のせいにしないでほしいなぁ。」
そういって、嫌味な笑みを浮かべる人物―、折原臨也は再び俺のナカで蠢く指の速さを速める。
「やっ、あぁ!!―も、無理っ!!」
「ええ?無理じゃないだろ?だってほら、君のココ、グチャグチャいって俺の指を離さないよ。」
「ひぁっ、も、イく―、っあ!?」
「まだ駄目だよ。」
もう最悪だ。
何故こんなことになったのか―、
確かにこうなった原因は俺の不注意なのかもしれない。
でも、1つだけ皆さんに問いたい。
自分ちの冷蔵庫で冷やしていたお茶の中に、まさか媚薬なんて危険なものが入っているなんて、一体誰が考えますか?
まず考えないでしょ。ということは断じて俺は悪くない。
悪いのは、勝手に俺んちに忍び込んで、お茶の中に薬盛って、俺がそれを飲んだのを確認した途端に隠れていたクローゼットから出てきたコイツ。折原臨也だ!!!
しかも、ここまで弄り倒されたのに、イく寸前に根元を押さえられてイくにイけず。
―まさに生き地獄。
グチュグチュ、
「あ、ぁっ…な、で!も、イきたぃっ!!」
「駄目だって」
「やっ、あぁあっ、んんっ」
「いい機会だからさぁ、この際躾ちゃおっかなぁと思ってね。」
「なに、言って―ぁっ」
その瞬間に後方の異物感が消える。まさかの喪失感に思わず声が上がってしまう。それを見逃さなかったように臨也さんはますます笑みを浮かべる。
「ねえ、紀田くんはこれからどうしてほしい?」
「え―?」
「言わないとイかせてあげない。」
「っ、」
「辛いよねぇ、このままだとさ」
「ひぁ…っ」
そう囁かれて耳たぶを軽く噛まれる、その瞬間に残っていた理性が吹き飛んだ。
「はあ、んっいざやさっ、もっ、いれて…っ」
「どこに?」
「…っ、も、やだぁあ!!」
無茶苦茶な要求に耐えられなくなり、涙がこぼれる。何で、俺がこんな目にっ。これ以上、耐えられない。無理だ、もう羞恥で死ねる。
「はぁ、しょうがないな。今日はこのくらいにしといてやるよ。」
ボロボロ泣き出した俺を見て盛大にため息をつく臨也さん。
何がしょうがないんだ、ああほんとにムカツク!!何か言い返してやろうと思ったのに、突然やってきた刺激に俺の頭は真っ白になった。
ズブズチュ、グチャズチャ―
「ひぁああああ!!!いったぁ、あぁっ」
「っく、動くよ」
「ま、って…ぇ、いっ、あっぁあん、」
「はっ、いいよ、正臣くんの中っ最高」
「ああ、も、無理っ、イく…っ」
「俺もっ、くっ」
容赦のない臨也さんの律動に耐えられず、俺はあっけなく達してしまい、続けざまに臨也さんも俺の中に欲望を放った。
「最悪だ…」
呟いた声が予想以上に掠れていて、思わず顔を顰めた。
「そう言わないで、何事も経験だよ正臣くん。」
「こんな経験、どこで役に立つんだよ。」
「んー、そうだな。見知らぬ誰かに、強姦されたときとか?」
「…はぁ?」
「処女卒業できたから次からは痛くないでしょ?まあ、初めての割には痛そうじゃなかったけどね。」
そういって笑う臨也さんを見ながら、いつか絶対殺す、と心に誓った俺であった。