「っ、いった!」
「苗字さん?どうしました?」
「あー、プリントで指切っちゃった」
「何してるんですかまったく。見せてごらんなさい」
「んー」
「血が出てるじゃないですか」
「ん、へーきへーき。舐めときゃなおる!」
「いけません!ほら、手を貸して」
「えっ、舐めてくれるの!?」
「なっ!?馬鹿言うんじゃありません!まったくもう……」
「わ、やぎゅー絆創膏なんて持ち歩いてんの!さっすが」
「紳士のたしなみです。はい、もういいですよ」
「わー……ありがと!」
「いえ」
「えへへ、えへ」
「……なんですか?ニヤニヤして気味が悪い」
「んーん、やっぱやぎゅーはやさしいなーって」
「っ!……別にこれくらい、当然のことです」
「うん。ねーねーやぎゅー」
「……なんですか?」
「あのね、だいすき!」
「……それは、どうも」

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