「もーいーくつねーるーとーおしょーがつー」
「随分とご機嫌ですね」
「ん!だって冬休みなのに今日もひろくんに会えたんだもーん」
「そ、そうですか」
「うん!がっこきてよかった!補習もたまには役にたつね!」
「役に立つ方向性が大いに間違っている気がするのですが」
「いーのいーのっ!ひろくんも部活おつかれさま!」
「あっありがとう、ございます……」
「んー?どしたのー?」
「いえ……どうも慣れませんね」
「ふぇ?なにがー?」
「その、呼び方が……」
「ひろくん?」
「は、はい」
「ひーろくん!」
「なんですか!」
「呼んだだけー」
「……からかわないでください」
「えへへ、ねぇねぇひろくん」
「あーもうっ、なんですか!」
「今年はいっぱいお世話になりましたっ!」
「……はい?」
「年末のご挨拶だよ?」
「は、はぁ……いえ、こちらこそ」
「ねぇねぇひろくん」
「はいはい、今度はなんですか」
「次会えるのは来年かなぁ?」
「あ……そうかもしれませんね」
「そっかぁ……ひろくんと一緒に年越ししたかったなぁ」
「お気持ちはありがたいのですが。夜は……」
「夜遊び禁止っ!わかってるもんー!だからさっ」
「はい?」
「はつもうで、いっしょにいこー?」
「初詣?元旦ですか?」
「うん」
「なるほど、そうですね……いいですよ」
「ほんと?やった!」
「はい……来年もよい年になるといいですね」
「うんうんっ!来年もよろしくね!」
「ええ、こちらこそ」
「来年も再来年もその先もずーっとずーっとよろしくね!」
「あ、それは……」
「だめ?」
「っ……か、考えておきます」
「えへへー、おねがいしまーす!」
「はぁ……本当にもう、あなたには敵いませんね」

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