「やーぎゅ!」
「……何してるんですか」
「部活おつかれさま!」
「あ、ありがとうございます……ではなくて!」
「一緒にかーえろ!」
「……まさかそのために待ってたんですか?こんな時間まで?」
「うん!びっくりした?」
「あなたという人は!そんなところにいたら風邪を引きますよ」
「さっきまで図書館にいたよー」
「そう、ですか……いえそれにしても」
「あーさむーい!やぎゅ、コンビニデートしよ!肉まん食べたい」
「いけませんよ、寄り道なんて」
「ええーちょっとだけだよー」
「学校が終わったら真っ直ぐ家に帰るのが基本です」
「応用も大事だよ!」
「だめです!それにもう真っ暗じゃないですか」
「うー」
「さあ、帰りますよ」
「う、手?」
「夜道は危ないのでご自宅までお送りします」
「え、でも方向逆じゃ」
「かまいませんから、ほら」
「ふおー!やぎゅってばいっけめーん!」
「……早くしないと置いて帰りますよ」
「わあっ待って待って手袋外す!」
「はい?」
「これでよしっ!はい」
「なにを……」
「この方が繋がってる感じするから!」
「……またあなたはそんな」
「えへへ、やぎゅーの手ぬくぬくだー」
「あなたが冷た過ぎるんです。いいですか、帰ったらうがい手洗いをきちんとするんですよ」
「やぎゅ、おかーさんみたい」
「返事は?」
「ん、はあーい!」

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