「……さん、苗字さん」
「ん……」
「いつまで寝ているんですか」
「んん、やぎゅ……?」
「授業はもう終わりましたよ。ほら、いい加減起きたまえ」
「ん、んーっ!あーよく寝たっ」
「よく寝たじゃありませんよもう」
「え、だってーやぎゅーが本読みしてたから」
「私のせいだとおっしゃるんですか?」
「うん!いい子守唄だったー」
「まったく。気づかない先生も先生ですが……おや」
「ん?」
「顔にノートの文字が」
「えっ、どこどこ?」
「なんて」
「にゃっ」
「冗談ですよ」
「むあ、ほっぺのびるううう」
「ふっ……おかしな顔」
「うあ、ひどーい」
「さ、もうお昼ですよ」
「あっほんとだ!やぎゅー今日お弁当?」
「ええ、そうですよ」
「じゃあ一緒に食べよー!」
「……そうですね、たまにはいいでしょう」

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