※ようちえんせい
※やぎゅうせんせいとちまいにおうくん
※おなまえひらがなすいしょう
※オチはありません



なまえにはすきなひとがいます。それはおとなりのつきぐみのやぎゅうせんせいです。やぎゅうせんせいはかっこよくてやさしいひとです。ほかのせんせいたちはやぎゅうせんせいのことを「しんし」っていいます。なまえにはよくわからないけどきっとやぎゅうせんせいがいちばんかっこいいってことなんだとおもいます。

なまえにはにがてなひともいます。それはやぎゅうせんせいとおなじつきぐみのにおうくんです。におうくんはいつもなまえにいじわるばかりします。なまえがおすなであそんでいると、ダンゴムシをなげてきます。なまえはむしがこわくていつもないてしまいます。あとすぐにスカートをめくりにきます。えっちなのはいけないとおもいます。

「なまえはからかいがいがあるのう」

いつもそういってなまえにいたずらしてはけらけらわらっています。いやなやつです。

なまえはほしぐみだからやぎゅうせんせいとはあんまりあそべません。でもにおうくんはつきぐみだからちがいます。あさのかいもおひるごはんもかえりのかいもやぎゅうせんせいといっしょです。におうくんはいつもそれをじまんしてきます。なまえだってやぎゅうせんせいといっしょにおひるごはんがたべたいです。

「せんせ、やぎゅせんせ」
「ん?どうしましたか、なまえさん」
「ごほん!ごほんよんで!」
「ああ、いいですよ。こちらへいらっしゃい」
「やったあ!」

なまえはじゆうじかんになるといつもやぎゅうせんせいのところへあそびにいきます。せんせいのおひざはなまえの「とくとうせき」です。

「なんじゃなまえ、またきたんか」

げ、おじゃまむしのにおうくんです。いつもなまえがやぎゅうせんせいといっしょにいるとすぐにちかづいてきます。

「おや仁王くん。君も一緒に読みますか」
「おん、よむー」
「や!あっちいって!」
「なん、おれなんもしとらんじゃろ」
「やだ!なまえにおうくんきらい」
「こらこら二人とも、喧嘩はいけませんよ」
「ほらなまえ、せんせがこまっとるぜよ」
「だって、だってー!」
「おれはなまえとなかようしたいだけじゃき」
「なまえさん、仁王君もこう言ってますから…ね?」
「うううう…」

やぎゅうせんせいにあたまをなでなでされたら、これいじょうわがままはいえません。におうくんはうそつきです。せんせいたちのまえではいいこぶりっこばっかりしてます。だからにおうくんはきらいです。

「仁王君もなまえさんもいい子です。二人とも仲良くしましょうね」

やぎゅうせんせいはにこにこしながらそういいました。かっこいいです。でもせんせいのおひざをはんぶんにおうくんにとられてしまったので、なまえはちょっぴりむかむかしました。それでほっぺをぷくぷくさせていたら、におうくんがゆびでつんってしたせいで、ぼふってへんなおとがでてしまいました。それをみてにおうくんがおなかをかかえてわらっていたので、そのてをかんでやりました。

「った!なんしよるんじゃあ!」
「やっぱりなまえにおうくんきらい!」
「いたいー!なまえがかんだー!」
「ああこらっ、二人ともやめたまえ!」
「やぎゅせんせー!なまえがー!」
「なまえわるくないもん!」

におうくんがびーびーないてやぎゅうせんせいにだきつきました。そんなのずるいです。まけたくないのでなまえもせんせいのうでにしがみつきました。

「愛されてるね、柳生センセ」
「幸村先生…!見てないで助けてくださいよ!」
「ふふ、いいじゃないか。羨ましい光景だよ?」

いつのまにかほしぐみのゆきむらせんせいがおむかえにきていたけど、わらってみているだけでした。やぎゅうせんせいはとってもあわてていました。だけどにおうくんがいっしゅんこっちをみてにやりとわらったので、ぜったいにはなすもんかとおもいました。

「まったく、あなたがた二人にはいつも手を焼かされますね…」

やぎゅうせんせいはこまったかおをしてためいきをつきました。ごめんなさいせんせい。でもでも、わるいのはぜんぶにおうくんなんです。やぎゅうせんせいとの「こいじ」をじゃまするにおうくんがいけないの。だからねせんせい、はやくなまえのおむこさんになって!

(20120828)
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