感じ勘付く 『1/2』
「苗字サン。」
「……何やってんの?」
「室井クンに頼まれたんスよ。
席変わってくれないか、ってね。」
ほんとは逆なんスけどねー。
まぁ、それくらい見逃してくれるだろう。
「あ、っそ。」
「それと、俺はしつこいっスから。」
「……。」
あらら。
明らかにため息吐かれちゃった。
でも、名前サン。
俺は諦め悪いっスよ?
やっと、自身を見つけてくれた人が現れたんスから。
「黄瀬、きめぇ顔してんな。」
そんな言葉と同時に振ってきた拳。
「いでっス!
…って、森山センパイ?」
「よっ。
通りかかったついでに、笠松から伝言。
今日はミーティングからやっから、俺らのクラスに集合だとよ。」
「了解っス。」
ミーティングか…。
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