君を閉じ込めたい程に 【3/4】
「何でっスか?名前っち」
「ごめんね」
「謝らないでほしいっス」
あぁ、温かい。
大きくてゴツゴツした涼太の温かい手
涙を煽られた。
「名前っち
ちゃんと理由を説明してほしいっス」
怒ってるんじゃない。
優しく諭すような言い方。
私の考えを理解しようとしてくれている声。
「好きなんだよ?涼太のこと
今、この瞬間も大好きなの」
「わかってるっス
俺も、好きっスから」
「でもね…もう耐えられなくなっちゃったの」
只でさえ一緒にいる時間は少ないのに。
「知らない女の人が涼太に言い寄ってるのを想像すると…
辛くて苦しくて…内側から壊れちゃいそうになっちゃうの!」
わかってるんだ。
涼太が悪いわけじゃないこと。
涼太が私の事をちゃんと考えてくれてるってこと。
でも…
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