机と椅子の城 【2/3】






「今日はここまで!」







「あっしたァ」







「ストレッチ!手ぇ抜くんじゃねーぞ」







「うっす」




テキパキと指示を出しながら
1年の片づけを手伝う




つか…




「黄瀬ぇ」







「はいっス」







「おめーも1年だろーが!
 レギュラーだからって免除なわけねーだろ!!」







「すんません!」




……ったく




時計を見るともうすぐ7時になる




「笠松」







「あ゛?」







「先に上がっていーよ
 待たせてるんだろ?彼女」







「でも…」




立場が立場だから先に上がるのは気が引ける




「鍵閉めは俺がやっとくから」




もう一度、片付けの様子を見る




「…わかった
 じゃあ、後は頼む」







「おー
 名前ちゃんによろしくなー」







「お前も彼女持ちだろーが」



肩パンを一発喰らわせてから体育館を出た




夏になり、陽が落ちるのが遅くなったとはいえ
流石にちょっと暗い




急いで着替えて、教室へと向かう









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