よし、それじゃあ
「やふー。」
「あっ、紫穂っちも呼ばれたんスか!」
「何かボクだけ場違いじゃない?」
「そんなこと、全然無いよ!」
最後に全員が揃ってから3年。
みんな無事に大学進学が決まったみたいだ。
「敦はこっちに戻ってくるの?」
「うん。
秋田は寒いしー。」
「あたり前っスよ!
東北なんスから。」
「つーか、赤司はどうした?
また遅刻かよ。アイツは。」
「青峰君。
そう短気にならないでください。」
わぁお、テツのこの感じも久しぶりだ。
「アイツもそろそろ来る頃だろ。」
「やぁ、待たせたね。」
「征君、おひさー。」
よし、それじゃあ「久しぶりだね、紫穂。
じゃあ、京都に行こうか。」
「待て待て待て。」
京都?
聞いてないよ、そんな話。
「ほら、早くしないと新幹線が出るだろ。」
たったか切符を配ると、改札内へ入っていく。
「……行くしかない、ですね。」
テツの言葉を合図に全員が征君に続いた。