まずは、定番の…?
「涼ちゃん、大丈夫?」
「…ギリ、大丈夫っス。」
宿に着くまでの距離で涼ちゃんはボロボロになってた。
人気モデルは大変だね。
「おめーは、フラフラしてんじゃねぇよ!!」
「えー。
だって、美味しそうなお菓子が沢山あるんだもん…。」
「もんじゃねぇよ!もんじゃ!!
京都に来てまで迷子になられたら堪ったもんじゃねぇんだよ!!」
「もっと、人の迷惑を考えるのだよ。紫原。」
「えー…。」
ぶぅーと頬を膨らませる敦。
まぁ、大輝と真ちゃんの言うことは至極真っ当なんだけどね。
「まぁ、その辺にしときましょう。
紫原君のこれは、最早病気ですし。」
「テツ君の言うとおりだよ!」
「ったく…。」
ドカっと畳に腰を降ろした大輝。
「じゃあ、一段落着いたようだし何処か行くか?」
「赤司っちはすごいっスね…。
全くペースが乱れないっス。」
「移動かー。」
んーやっぱり京都といえば、
まずは、定番の…?「金閣寺?定番といえば。」
「えっ!?
そこは、清水じゃないっスか!?」
「俺は銀閣がいいのだよ。」
「俺は赤ちんに任せるー。」
「僕は銀閣寺ですかね。
修学旅行でいけませんでしたし。」
…見事にバラバラだ。
「どうするの?征君。」
「じゃあ、嵐山にでも行くか。」
「まさかの!?」