カプリッチョ






「赤司っち、変わったっスね。」







「そうか?」




シュッと、ボールがゴールに吸い込まれるようにシュートが決まった。




「何か、血色が良くなった、
・・・って言うんスかね〜?」







「黄瀬。」




嗜めるように、緑間が言う。




ふわぁ〜と、青峰が欠伸をするのが横目に見えた。




「黄瀬君・・・。」







「いや、もちろん悪い意味じゃないっスよ!?
てか、黒子っちと紫原っちまでそんな蔑んだ目で
俺を見ないでほしいっス!!!」







「じゃあ、どういう意味なんですか?」




黒子がそう訊くと、
うぐっ・・・と答えに詰まる黄瀬




「ほ〜ら。
やっぱりねぇーんじゃねぇか。」







「あっ、青峰っちまで・・・!
言うっス!
言えばいいんでしょ!?」




半ば泣きながら言う黄瀬。




190近い男のその姿は
見苦しいことこの上ない。




「赤司っち、雨蒼っちがいなくなった時ほんと死にそうって言うか
もう、生ける屍?そんな感じだったじゃないっスか。
でも、ここ2・3ヶ月で随分変わったなぁ〜って思ったってことっス!」




・・・・・・・・・




沈黙が体育館内を満たす




「・・・そうか」







奇想曲




なるほど




確かに雨蒼を閉じ込めてから




絶好調みたいだ












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